エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.949
2020.12.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」のスコアを確認していこう。
AMDはRadeon RX 6000シリーズで初めてレイトレーシングに対応したこともあり、NVIDIA GeForce RTX 30シリーズほど最適化が進んでいない。しかしベンチマークスコアはDefaultで9,000ポイントを超え。フレームレートも約40fpsで、テスト中の映像も滑らかに表現できていた。またOC Modeでは約2%スコアが上昇。最高クロックの差に比べると差が縮まっているが確実にチューニングの効果もあるようだ。
「DirectX Raytracing」の純粋なパフォーマンスを測定できるレイトレーシングベンチマーク「DirectX Raytracing feature test」の結果も確認しておこう。
こちらもフレームレートは30fpsに近く、テスト中の映像は滑らかに表示されていた。またOC Modeでは、やはり約2%スコアがアップしており、レイトレーシング関連の処理では確実に効果がある。
続いてAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用している。
DefaultとOC Modeの差は「Time Spy」「Time Spy Extreme」とも約2%で、レイトレーシング処理とほぼ同じ。またGraphics scoreは「Time Spy」で約17,500ポイント、「Time Spy Extreme」でも約8,500ポイントで、直接対抗となるNVIDIA GeForce RTX 3080とほぼ同等の性能を発揮する。
APIにDirect X11を使用する「Fire Strike」のパフォーマンスもチェックしておこう。こちらも「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の全てのプリセットで検証を行っている。
DefaultとOC Modeの差は「Fire Strike」では1%未満で誤差の範囲。ただし、GPUへの負荷が上がる「Fire Strike Extreme」や「Fire Strike Ultra」では約2%に広がり、オーバークロックによる上積みは確実にある。
またGraphics scoreはNVIDIA GeForce RTX 3080を確実に上回るスコア「Radeon RX 6800 XT Phantom Gaming D 16G OC」なら、4Kクラスの高解像度環境でも高画質設定でストレスなくゲームを楽しむことができるだろう。