エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.951
2021.01.07 更新
文:池西 樹(検証)/文・撮影:松枝 清顕(解説)
次にエントリーモデル「GRATIFY3」を詳しく見ていこう。外観上は「DESSERTS3」に酷似しているものの、細部を確認すると大きな違いが見えてくる。
ProArtist「GRATIFY3」 市場想定売価税込2,980円(2020年12月2日発売) 製品情報(株式会社サイズ) |
「DESSERTS3」と似て非なる「GRATIFY3」の市場想定売価は税込2,980円とされ、実に3,000円もの価格差がある。ちなみに、2017年の発売以来未だ人気が衰えないサイズ「虎徹 MarkⅡ」(型番:SCKTT-2000)の市場想定売価は税込3,980円だから、さらに1,000円安価という事になる。
数字だけを見ると「GRATIFY3」は冷えないのか?という懸念の声も聞こえて当然だが、前出サイズS氏によると、ProArtistの意向による戦略的価格設定であるという。
ProArtist「GRATIFY3」の外装パッケージ。外形寸法は幅188mm、奥行き160mm、高さ150mmで、付属品や緩衝材を含めた総重量は1,085gとされる |
対応ソケットはIntel LGA115x系や1200で、LGA2066はサポート除外。AMDはSocket AM4までとされている。その他詳細スペックについては以下の表通りで、こちらも検証を進めながら個別に解説していく事にしよう。なお対応TDPは公称180Wとされる。
早速「GRATIFY3」の外観スタイルからチェックを始めよう。冒頭触れたように、エントリーモデルながら見た目は上位「DESSERTS3」と大きく違わない。多くのサイドフロー型CPUクーラーがそうであるように、受熱ベースプレートからヒートパイプが伸び、アルミニウム製放熱フィンに貫通。ワイヤークリップで120mmファンが固定される見慣れたスタイルだ。