エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.953
2021.01.15 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASUS「ROG Crosshair VIII Dark Hero」 市場想定売価税抜45,500円前後(2020年12月18日発売) 製品情報(ASUS) |
今回取り上げる「ROG Crosshair VIII Dark Hero」は、ASUS「ROG」シリーズに属するハイエンドゲーミングマザーボードだ。AMDの最新プロセッサRyzen 5000シリーズへの最適化を謳うAMD X570チップセットモデルで、CPUの電源回路にはPower Stage ICによる14+2フェーズ回路を搭載。その冷却にヒートパイプで連結された2ブロック構成の大型ヒートシンクを組み合わせることで、Ryzen 5000シリーズが必要とする電力を常に安定して供給することができるように設計されている。
“Dark Hero”の製品名通り、ブラックで統一された基板デザイン。アクセントとして、リアインターフェイスカバーとチップセットヒートシンクには、アドレサブルRGB LEDによるイルミネーション機能を備える |
そして、ゲーミングPCで重要になるオーディオ回路には、ASUS「ROG」シリーズでおなじみの7.1ch対応オーディオコーデック「S1220」を採用した「SupremeFX7.1」を実装。ESS製DACや、Texas Instruments製オペアンプも標準で搭載され、高品位なサウンドでゲームや動画を楽しむことができる。
さらにネットワークはRealtekチップによる2.5ギガビットLANと、IntelチップによるギガビットLANに加え、Intel Wi-Fi 6 AX200による無線LANを備える豪華な構成。アプリケーションやゲームごとに帯域幅を割り振ることができる「GAMEFIRST VI」も用意され、有線、無線いずれの接続でも高速かつラグのないネットワーク環境を構築できる。
チップセットにはSocket AM4向け最上位のAMD X570を採用 |
その他、PCI-Express4.0対応の2基のM.2スロットは、サーマルスロットリングを解消するため大型のヒートシンクを搭載。拡張スロットは、NVIDIA GeForce RTX 30シリーズや、AMD Radeon RX 6000シリーズなど、大型化が進むハイエンドグラフィックスカードでも安全に支えることができるメタル補強を施した「SAFESLOT」で、「AURA Sync」対応のイルミネーション機能も備えるなど、ゲーミングマザーボードに求められる機能は一通り網羅されている。
2基のM.2スロットはいずれもPCI-Express4.0に対応 |
また紛失の心配がない「プリマウントI/Oシールド」や、フロントパネルケーブルをまとめて接続できる「Q-CONNECTOR」、必要なドライバや、ユーティリティを一括でインストールすることができる「Armoury Crate」など、ユーザーの利便性にこだわった機能が豊富に用意されているのも「ROG Crosshair VIII Dark Hero」の大きな特徴だ。
基板と同じく、ブラックを基調にしたパッケージ。サイズは実測で幅365mm、奥行き110mm、高さ310mmで、マザーボードとしてはかなり大きい |
パッケージ裏面には「ROG Crosshair VIII Dark Hero」の主要機能が記載されていた | マニュアル、ドライバの他、Wi-Fiアンテナや「Q-CONNECTOR」など付属品も豊富 |