エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.956
2021.01.26 更新
文:撮影・こまめ
ディスプレイのサイズは15.6型で、解像度は4K (3,840×2,160ドット)またはフルHD (1,920×1,080)ドットだ。ただし4Kはクリエイター向けの上位モデルのみで、ゲーミングの中上位モデルはすべてフルHD。フルHDの評価機で液晶パネルを確認したところ、AUOのAHVA (IPS)パネル「B156HAN12.0」が使われていた。
ゲーム向けモデルは15.6型のフルHD。ゲーミングノートPCとしては一般的なスペックだ。視野角が広く、映像は自然な色合い |
標準収録ユーティリティ「MSI True Color」を使えば、利用シーンに合わせて画面の色味を手軽に変更できる。ディスプレイのOSDから利用できるプリセットのようなものと考えていいだろう。人によってゲームで見やすい明るさや色温度が異なるので、自分に合った設定を見つけていただきたい。クリエイティブな用途で使うなら、キャリブレーション機能がおすすめだ。
プリセットから画面の色味を手軽に変更可能。ゲーム向けの「ゲーマー」モードでは明るさやコントラスト、色温度などを変えられる | 対応キャリブレーターを使ったソフトウェアキャリブレーションに対応。ただしキャリブレーターにはたいていソフトが付いているので、必ず使わなければならないというわけでもない |
ユニークなのは画面に「クロスヘア」、つまり照準を表示できる「十字」機能だ。大きさや色を変更できるほか、表示位置の微調整も行なえる。クロスヘアを表示することでターゲットをより正確に狙えるようになるため、照準が表示されないゲームで大きな効果を感じられるだろう。実際に使ってみたところ、確かにエイミングの精度が向上するように感じた。ただしプレイヤーやコミュニティーによっては「チート」行為とみなされることもあるので、オンラインでのプレイではレギュレーションを確認しておきたい。
「MSI True Color」の「十字」機能を使うと、画面中央にクロスアヘア(照準)が表示される。照準のないゲームで、ターゲットをより正確に狙うことが可能だ |
リフレッシュレートはNVIDIA GeForce RTX 3080搭載の「GS66-10UH-240JP」が最大240Hzで、NVIDIA GeForce RTX 3070搭載の「GS66-10UG-003JP」とNVIDIA GeForce RTX 3060搭載の「GS66-10UE-005JP」は最大300Hzだ。4K解像度の最上位モデル「GS66-10UH-001JP」については表記がないが、60Hzと考えていいだろう。最近の一般的なゲーミングノートPCでは144Hzのリフレッシュレートが平均だ。パッと見たところでは、144Hzと300Hzで大きな違いは感じられなかった。しかし視界のコントロールにおいて、300Hzのほうが止まりたいところでピタリと止まるように感じる。エイミングの精度もわずかに向上する印象だ。感じ方は人それぞれだと思われるが、高いリフレッシュレートはゲームで有利に働くに違いない。
シャッタースピードを1/2000秒にして撮影した300Hz (左)と60Hz (右)の描画の違い。300Hzのほうが細かく動いているぶん残像感が少なく、動きがなめらかだ |