エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.956
2021.01.26 更新
文:撮影・こまめ
ここからは「GS66 Stealth」のベンチマーク結果を交えながら、実際のパフォーマンスについて解説する。評価機である「GS66-10UG-003JP」のスペックをおさらいすると、CPUはIntel Core i7-10870Hでメモリ容量は16GB、ストレージは1TB SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop GPUだ。
なおベンチマークテストの実施あたりWindows 10の電源プランは「バランス」に、「Dragon Center」の「ユーザーシナリオ」は「Extreme Performance」に設定した上で、さらに空冷ファンを最大出力で回転させる「Cooler Boost」に有効にしている。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどで大きく変わることがあるため、あくまで参考値として考えていただきたい。また文中で触れている他パーツとの比較値は、筆者調べによるものだ。
まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」の結果から。
評価機で使われていたのはIntel Core i7-10870Hで、8コア/16スレッドで動作するCPUだ。ゲーミングノートPCでよく使われるIntel Core i7-10750Hは6コア/12スレッドで、シングルコア/マルチコアいずれのスコアでもIntel Core i7-10870Hが上回っていることがわかる。ゲーミングノートPCとしての高いパフォーマンスを期待していいだろう。
ストレージは1TB M.2 SSDで、評価機ではWDの「SN730」が使われていた。接続規格はPCI-Express3.0(x4)の超高速タイプで、デフォルトのテストでは十分なアクセス速度が出ている。データサイズを64GiB、テスト回数を「9回」に変えて計測を3回連続で行なったところ多少アクセス速度が低下したが、体感的に遅く感じるほどではないだろう。
「CrystalDiskMark 8.0.1 x64」による1TB M.2 SSDのアクセス速度計測結果(左)。高負荷な処理(64GiB×9回を3セット)を行なうとアクセス速度は低下するが、大きな影響は出ていない(右) |
3Dベンチマークソフト「3DMark Version 2.16.7117 s64」から、DirectX 12のパフォーマンスを計測する「Time Spy」の結果は以下のとおり。
NVIDIA GeForce RTX 3070を搭載する「GS66 Stealth」では、非常に優秀なスコアが出ている。旧世代のハイエンド向けGPUであるNVIDIA GeForce RTX 2080に迫るほどだ。そのぶん最新のハイエンドGPUであるNVIDIA GeForce RTX 3080もスコアが向上しており、新世代GPUの高いパフォーマンスがうかがえる。