エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.956
2021.01.26 更新
文:撮影・こまめ
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」をフルHDの最高画質で30分間実行し続けた際のCPUとGPUの温度を計測したところ、平均としてはCPUが71.8℃、GPUが62.1℃という結果だった。しかし温度の推移をグラフで見ると、CPUは65~95℃の間で温度が乱高下していることがわかる。それに伴いCPUクロックも揺れ幅が大きく、平均値としては3.28GHzとやや抑え気味だ。ただしこれは内部の熱が上がりすぎないようにするための配慮であると考えられる。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を30分間実行し続けた際のCPUとGPUの温度およびCPUクロックの推移 |
消費電力については、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を30分間実行し続けた際のワット数を計測した。アイドル時の平均値である53.6Wに対して平均170.6Wと大きく増えている。最高時は206Wだが、これは起動直後にCPUの電圧が一時的に急上昇するためだ。
モバイル向けのNVIDIA GeForce RTX 30 Laptop GPUシリーズが登場したことにより、ゲーミングノートPCのパフォーマンスはさらにワンランク上のレベルへとアップグレードした。ベンチマーク結果をご覧いただければおわかりのとおり、ミドルハイのNVIDIA GeForce RTX 3070でひと世代前のハイエンドクラスに達している。重いゲームや高いフレームレートが必要なゲームが、ハイエンドモデルよりも安い価格でより快適に楽しめるようになったのは非常にありがたい。
またレイトレーシングについても、実用的なレベルにまで達している。今回の検証で使用したNVIDIA GeForce RTX 3070クラスでは最高画質はやや厳しいものの、ややクオリティーを下げてDLSSを調整すれば平均60FPS以上でのプレイが可能だ。ゲーミングノートPCでも、ようやくレイトレーシングを本格的に楽しめる時代になったと言っていいだろう。
加えて「GS66 Stealth」のゲーミングモデルでは240~300Hzの非常に高いリフレッシュレートに対応しており、eスポーツレベルの高度なプレイにも対応可能。それでいて本体はスリムかつスタイリッシュ。パフォーマンスもデザインもワンランク上を目指したい人におすすめのモデルだ。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社