エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.957
2021.01.29 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
トップパネルは通気孔等が一切ない密閉仕様。いかにも静音PCケースの様相で、コンセプトが強く主張されている部分とも言えよう。そして解放機構等も無いフルフラットな天板から、トップパネル部にはラジエターが搭載できない事を意味する。
次に両サイドパネルをチェックしよう。両サイドパネル共に素材はスチールで、魅せる要素には欠かせない強化ガラスやクリアパネルは一切採用されていない。内部構成パーツを常時露出したり、発光パーツでイルミネーションを楽しむ事は想定されておらず、これらを必要としないニーズには歓迎されるだろう。派手な装飾ばかりがPCではなく、ビジネス用途をはじめ、インテリアに馴染まないといった理由から、この手のPCケースを探している読者も多いのではないだろうか。
なお両サイドパネル共に、内部にはフロント開閉ドア同様の防音パネルが装備されている。側面からの音漏れも防止しようという目論見だ。
いわゆるソリッドパネル仕様の左サイドパネル。上下2本のハンドスクリューで固定され、内側には防音パネルが装着済み |
右サイドパネル側には下部に通気孔を用意。内側には防音パネルと、通気孔部分にはマグネット固定式の防塵フィルタが装着されていた。なお開口部は実測で幅345mm、高さ約100mmだった |
本体裏手に回り、リアパネルのレイアウトを見ておこう。上段右手は標準装備品の120mm排気ファン、その右手のカットはマザーボードのバックパネル用となり、中段には通気孔仕様のブラケットが積み重なる拡張スロットが確認できる。そして下段は電源ユニットの露出用カットと、固定用のネジ穴も設けられている。リアパネルからモデル特有の仕掛けは見当たらず、オーソドックスな配列である事が分かった。
本体をひっくり返し、ボトムパネルを確認すると、四隅にはプラスチック製の台座がネジ留めされていた。設置面に滑り止め用ゴムが装着済みで、台座自体の高さは実測で約20mm。背面寄りにマウントされる電源ユニット内蔵冷却ファンの吸気をアシストすべく、設置面に対して空間を確保されている。
電源ユニット搭載スペースには通気孔と、スライド着脱式防塵フィルタを装備 | 台座の設置面には幅約8mm、長さ約16mmの控え目な滑り止め用ゴムが装着済み |