エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.961
2021.02.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
NZXT「C850」 実勢価格税込16,000円前後(2020年2月現在) 製品情報(NZXT) |
電源もNZXTにしたい!というニーズに応える選択肢といえば、昨年発売された「C」シリーズだ |
ミニマルでスタイリッシュなPCケースを手がけるNZXTは、自作市場でも多くのファンを抱えている。その中には、システムを同じ世界観をもつパーツで揃えたい、と考えるユーザーも少なくないはず。今回主役としてスポットライトを当てる「C850」は、まさにそうしたニーズを満たしてくれる電源ユニットだ。
NZXTらしいセンスの光るハウジングが印象的で、650~850Wの容量をラインナップする「C」シリーズの最上位にあたる。市場に投入されて約8ヶ月が経ったタイミングということもあり、真新しさを感じる製品ではないものの、まずはおさらいを兼ねて概要からチェックしていこう。
ミニマルかつスタイリッシュなのはパッケージも同様。一見するとビジュアル重視だが、最低限必要なスペック等はしっかり記載されている |
電力変換効率最大90%の80PLUS GOLD認証を取得した電源ユニットで、ケーブルタイプはフルモジュラー仕様。多くのライバルがひしめくバリューゾーンにおいて、特に売れ筋と目されている構成だ。価格も同容量帯では安価であり、手を伸ばしやすい。
また、すべて日本メーカー製の105℃コンデンサを採用した高信頼性設計も特長で、メーカー保証はクラス最長の10年間。12Vは高出力に強い70Aのシングルレーン仕様が採用され、マルチGPU環境にも対応する。
余裕のある筐体に高信頼性コンポーネントを搭載、冷却はセミファンレス対応の120mm FDBファンが担う。内部構造の詳細は、後ほどチェックしていこう |
そのほか、冷却機構は歴代製品と同様に静粛性にこだわった、120mm口径のFDB(Fluid Dynamic Bearing/流体動圧軸受)ファンを搭載。システム負荷が30%に達するまでファンを回転させない「Zero RPM Fan Mode」に対応している。
このセミファンレス機能は本体背面のボタンでON/OFF切り替えが可能なため、ファンを常時回転させたい冷却重視のユーザーにとっても嬉しい。ちなみにファンが回転を始めた後は、50%まではゆるい定速回転の「Silent Mode」、それ以上は負荷に応じて回転を上げる「Cooling Mode」で動作する仕様だ。