エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.963
2021.02.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずはCPUの純粋なパフォーマンスを「CINEBENCH」系ベンチマークで計測する。Ryzen 5000シリーズの上位モデルであるRyzen 9 5900Xを搭載しているだけに、マルチ・シングルともに高スコアが期待できそうだ。
「CINEBENCH R15」の結果からチェックしていこう。12コア/24スレッドのメニーコア構成を裏切らない、ハイレベルなマルチコアテストのスコア。そして260cdオーバーのシングルコア性能は、現行CPUでも最高峰だ。特にゲーム関連のタスクでは、大いに恩恵を感じることができるだろう。
続いて「CINEBENCH」系の最新ベンチマーク「CINEBENCH R23」を動作させてみた。さすがに12コアを超えるメニーコアCPUにマルチコア性能は負けるものの、やはり最高レベルのシングルコア性能が頼もしい。Ryzen 5000シリーズでは前世代から顕著にシングルコア性能が改善しており、従来苦手としていたゲーム系のパフォーマンスも大きく底上げされている。
次に3Dベンチマークテストの定番である「3DMark」を実行。水冷仕様のGeForce RTX 3080を搭載する「G-Master Hydro X570A Extreme」のグラフィックス性能を把握しよう。プリセットは「Fire Strike」および「Time Spy」の各種テストを実行している。
DirectX 11環境の「Fire Strike」は、無印テストで総合/Graphics scoreが33713/41481と圧倒的で、フレームレートも200fpsオーバー。2K解像度の「Fire Strike Extreme」でも120fps、4K解像度の「Fire Strike Ultra」でも70fps前後で動作しており、それぞれのスコアもかなり有望だ。実際のゲームでも高画質・高解像度のかなり攻めた設定でプレイできるだろう。
DirectX 12環境のテストである「Time Spy」では、2K環境の無印ベンチで総合/Graphics scoreが16459/17260と良好で、フレームレートも120~150fpsをマークした。かなり強力な負荷がかかる4K解像度テストの「Time Spy Extreme」においても、スコアが8500/8672と大健闘。フレームレートも60~70fps程度が出ており、重量級タイトルでも十分ゲームプレイが可能なポテンシャルを示している。