エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.966
2021.02.23 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
ASUS「TUF-RX6800-O16G-GAMING」 市場想定売価税抜99,900円(2021年1月22日発売) 製品情報(ASUS) |
今回の撮って出しで取り上げることにした「TUF-RX6800-O16G-GAMING」は、Radeon RX 6800を搭載したASUSのオリジナル仕様グラフィックスカードだ。リファレンスと同じく、VGAクーラーには3連ファンを採用するが、2.9スロットを占有する大型ヒートシンクや、前世代からさらに冷却性能を高めたAxial-techファンなどを搭載。ハイエンドGPUのパフォーマンスを静粛かつ十全に引き出せる性能が備わっている。
Radeon RX 6800を搭載したグラフィックスカード「TUF-RX6800-O16G-GAMING」。オリジナル仕様の大型3連ファンVGAクーラーを採用する |
型番から察せられるように「TUF-RX6800-O16G-GAMING」は、ASUSゲーミングブランドのメインストリームを担う「TUF Gaming」シリーズに属する製品。すべてのはんだ付けを1回で完了させるグラフィックスカード完全自動製造技術「Auto-Extreme Technology」、独自のカスタムパーツ「Super Alloy Power II」をはじめ、「TUF Gaming」ならではの堅牢な軍用レベルのコンデンサの採用や、144時間に及ぶストレステストで、ひときわ高い耐久性と安定したゲーミングパフォーマンスを実現するのがウリだ。
なかでもVGAクーラーは特徴盛りだくさん。2.9スロットを占有する大型ヒートシンクに、前世代からさらに冷却性能を高めた3基のAxial-techファン、センターファンをサイドファンと逆回転させることで、気流の乱れを抑え、冷却効率をアップさせたファン仕様など、常に100%近い負荷がかかるヘビー級ゲームの長時間プレイ時も安定動作を実現している。
ゲーミングパフォーマンスに影響するGPUクロックは、最大でゲームクロック1,980MHz、ブーストクロック2,190MHzと、リファレンス仕様(1,815MHz/2,105MHz)から大幅アップされたオーバークロック仕様。さらにデフォルトの「Gaming mode」と、一層クロックを高めた「OC mode」の2つのモードを備えており、ASUS独自のGPUユーティリティー「GPU Tweak II」を使うことで、簡単にGPUクロックを伸ばすことが可能になっている。
そのほかGDDR6 16GBのビデオメモリーや、PCI-Express4.0に対応するバスインターフェース、8pin×2仕様の補助電源コネクタといった点はリファレンスと同等。出力インターフェースは、リファレンスモデルに備わっていたUSB Type-Cポートは排し、DisplayPort1.4×3、HDMI2.1×1の4系統を装備する。
ブラックベースにAMD Radeonカラーのレッドがおなじみのパッケージ。前面や側面には、TUF Gamingのロゴが目立つように入っている | パッケージ裏面には製品特徴が記載されている。パッケージサイズは実測で約407mm×235mm×90mmになる |
なお、ASUSからは今回取り上げるRadeon RX 6800搭載の「TUF-RX6800-O16G-GAMING」のほか、Radeon RX 6800 XT搭載の「TUF-RX6800XT-O16G-GAMING」が発売されている。加えてハイエンドゲーミングブランド「ROG STRIX」からは240mmラジエターによる簡易水冷GPUクーラーを搭載した「ROG-STRIX-LC-RX6800XT-O16G-GAMING」と、Radeon RX 6800搭載で3スロット占有の大型3連ファンクーラーを採用する「ROG-STRIX-RX6800-O16G-GAMING」もラインナップされている。ASUSのRadeon RX 6000シリーズについては、こちらの特設サイトにも詳しいので参照していただきたい。
ROG STRIXシリーズでは、高い冷却性能を備える水冷VGAクーラー搭載のRadeon RX 6800 XT搭載モデルも用意 | Radeon RX 6800搭載モデルの「ROG-STRIX-RX6800-O16G-GAMING」は、従来通り大型3連ファンクーラーを採用する |