エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.966
2021.02.23 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
ゲームタイトルを使用した性能チェックの1本目は、人気バトルロイヤルFPSゲーム「フォートナイト」だ。解像度はコレまでと同じ1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で、画質品質は”最高”を選択している。計測にはリプレイデータを使用し、120秒間のフレームレートを「CapFrameX」を使って記録している。
eスポーツゲーミングで主流のフルHDでは、最小1%(パーセンタイル点)こそ109fpsを記録しているが、平均フレームレートは187.4fpsと、144MHz以上の高駆動ゲーミング液晶と組み合わせてのプレイを狙える結果になっている。
WQHD解像度も”最高”品質で高リフレッシュレートでのプレイが可能な平均135.1fps、最小1%(パーセンタイル点)98.6fpsになっている。4K解像度では最小1%(パーセンタイル点)が60fpsを切ってしまうが、平均は60fpsを超えているので、自分だけのコンテンツを作成できるクリエイティブモードを楽しむのに良いだろう。
フルHD解像度では、オーバークロックでのフレームレート向上が見られなかったが、WQHD、4K解像度では最大6%程度だが伸びているのもポイントだ。
最後はレイトレーシング(DXR)にも対応する重量級ゲームタイトルの「Watch Dogs :Legion」を使っていこう。ゲーム内蔵ベンチマークを利用。解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)、2,560×1,440ドット(WQHD)、3,840×2,160ドット(4K)の3種類で、画質品質は”最大”に設定。さらにレイトレーシング機能をオン、品質を”最大”にした状態でも計測を行った。
重量級ゲームタイトルだけあって、4K解像度でのプレイはハードルが高い。快適に楽しめるのは最小1%(パーセンタイル点)で60fpsを超える70fps台を記録し、平均フレームレートは余裕の90fps台だったフルHD解像度のみ。WQHDも平均フレームレートは60fpsを超えたが、最小1%(パーセンタイル点)は60fpsにあと一歩届いていない。レイトレーシングがオフの状態の最高品質で快適にプレイするなら、フルHDまでだ。
オーバークロックの効果は最小1%(パーセンタイル点)にはあまり出ていないが、平均フレームレートはしっかりと伸びている。ゲーム中に体感できる差ではないが、オーバークロックで性能を最大限引き出すのもありだ。
続けて「Watch Dogs :Legion」のレイトレイーシング機能をオン、”最大”に設定した際のパフォーマンスを見ていこう。
レイトレーシング機能をオンするとフレームレートは大きく低下しており、快適にプレイできるフレームレートだったフルHD解像度でも半分以下の数値にまでダウンしてしまっている。DXR対応の第1世代なので、やむを得ないところ。ゲームを快適に楽しむなら、レイトレーシング機能はオフのままプレイしよう。
ゲームパフォーマンスのチェックに続いては、「TUF-RX6800-O16G-GAMING」の消費電力を見ていこう。テストには「3DMark」のストレステストを利用し、4K解像度の「Time Spy Extreme Stress Test」を20回ループで実行。テスト実行中の最高値を高負荷時、起動後10分間何もせずに放置した状態をアイドル時としてまとめている。
アイドル時のシステム全体の消費電力は、CPUの動作設定などで変化するが、今回のテスト環境ではデフォルト、オーバークロック時ともに80W台後半だった。気になる高負荷時はデフォルトで451.2Wに達している。オーバークロックすることで、さらに消費電力は増加するが、463.2Wとわずか12Wのアップに留まっている。オーバークロックで最大限性能を引き出しても、AMD推奨電源ユニット容量の650Wで問題ないと言えるだろう。