エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.968
2021.02.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSI「GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」市場想定売価税抜60,000円(2021年2月26日発売) 製品情報(MSI) |
今回の主役である「GeForce RTX 3060 GAMING X 12G」は、フルHD解像度での快適なレイトレーシング環境を謳う、NVIDIAの最新ミドルレンジGPU「GeForce RTX 3060」を採用するオリジナルグラフィックスカード。
Ampere世代のMSI「GAMING」シリーズとしては、国内初の2連ファンクーラーモデルにあたり、3連ファンクーラー「TRI FROZR 2」を搭載しているハイエンドモデルに比べると本体サイズが小型化。さらに重量も削減され、ミドルレンジクラスのグラフィックスカードらしく扱いやすくなっているのが特徴だ。
静音性を損なうことなく優れた冷却性能を発揮する最新オリジナルクーラー「TWIN FROZR 8」を搭載 |
一方、VGAクーラーである「TWIN FROZR 8」には、先代「TORX FAN 3.0」から静圧を20%も高めた最新ファン「TORX FAN 4.0」を採用。さらにGPUとの接触面積が最大になるように加工する独自ヒートパイプ技術「Core Pipe」や、放熱面積を高める「Deflector」と、ノイズを低減しながら効率的なエアフローを実現する「Wave-curved 2.0」のフィン設計など、「TRI FROZR 2」と同様の最新技術を取り入れることで、優れた静音性と冷却性能を両立している。
冷却ファンやヒートシンクには、ハイエンドクーラーである「TRI FROZR 2」と同様の最新技術を採用 |
そしてGPUクロックはブースト1,837MHz(定格1,777MHz)のオーバークロック仕様。メモリスピードは15Gbps、メモリバス幅は192bitで、GDDR6 12GBの大容量メモリを搭載する。なお消費電力はリファレンスと同じ170Wとされているが、補助電源コネクタは8+6pinに強化され、あくまで自己責任ながら手動でオーバークロックする場合でも電力が不足する心配はないだろう。
製品画像が大きくデザインされたパッケージ。サイズは幅380mm、奥行き267mm、厚さ83mmで、ミドルレンジグラフィックスカードとしてはやや大きめ |
パッケージの裏面には、「TWIN FROZR 8」で採用されている技術の解説が記載されていた | クイックユーザーガイドが確認できるQRコードなどのカード類は、黒い紙製の封筒にまとめられて収納されていた |
その他、背面にはメタル製のバックプレート備え、クーラーカバーには「Mystic Light」対応のアドレサブルRGB LEDイルミネーション機能を搭載。また最近のグラフィックスカードでは必須の機能になっている、低負荷時にファンの回転を停止するセミファレンス機能「Zero Frozr」にももちろん対応する。