エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.969
2021.03.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MicroATXということで、コンパクトにまとめられたオーディオ回路。カバーなども実装されていなかった |
コストパフォーマンスモデルのオーディオチップと言えばRealtek「ALC800」シリーズが主流だが、「B550M-SILVER」ではS/N比115dBの上位ICであるRealtek「ALC1150」を採用する。さらにアナログのオーディオ信号をデジタルソースから完全に分離する「Hi-Fi Ground」や、高品位な「Hi-Fi Cap」を搭載することで、歪みやノイズの少ないクリアなサウンドでゲームを楽しむことができる。
オーディオチップはRealtek「ALC1150」で、コンデンサには日本ケミコン製のオーディオグレード品「Hi-Fi Cap」を搭載 |
メイン基板から独立した設計にすることで、デジタルノイズの混入を防いでいる |
続いてリアインターフェイスを確認していこう。プリマウント型のI/Oシールドや、インターフェイスの保護カバーは省略されているものの、USBポートはUSB3.2 Gen.2 Type-Cを含めた計8ポートと豊富に用意されている。またネットワークはRealtek「RTL8125B」による2.5ギガビットLANを標準装備。さらにWi-Fiカード用のアンテナポートも搭載し、カードとアンテナを購入するだけで、手軽に無線LAN機能を追加することができる。
ディスプレイ出力はDisplayPortx1、HDMIx1、DVI-Dx1の3系統を備え、Renoirへの対応も万全。またオーディオジャックには腐食に強い金メッキピンを採用する |
Wi-Fiモジュール用のアンテナポートも用意されているため、無線LAN機能も簡単かつ手軽に増設できる |
有線LANチップはRealtek「RTL8125B」で、サージ保護機能である「2.5GUARD」も実装 |
その他、ここまで紹介することができなかった独自機能やコネクタ、チップ類をまとめてチェックしていこう。
POST時のハードウェア障害を確認できる「DEBUG LED」。問題が発生した場合の切り分けにとても重宝する | メインの電源コネクタは一般的なATX 24pin |
LEDピンヘッダは12V/4pinx1、5V/3pinx2で、コネクタの横には制御チップも確認できる |
I/OコントローラITE「IT8625E」 | BIOS ROMはWinbond「25Q256JWEQ」で、バックアップ電池は「CR2032」 |
フロントピンヘッダ、CMOS CLEARピンヘッダ、USB2.0ピンヘッダなどは基板の下端にまとめられている |
基板裏面を確認。CPUソケット裏面にメタル製バックプレートを搭載している以外、目立ったパーツは実装されていなかった |