エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.973
2021.03.10 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
まずはCPUの純粋なパフォーマンスを計測するCGレンダリング系ベンチマーク「CINEBENCH」を実行していこう。次世代が見えてきているIntel Coreプロセッサだが、10コア/20スレッドのCore i9ー10900Kであれば、十分に将来性のあるスコアが期待できる。
まずは旧バージョンながら計測結果が豊富な「CINEBENCH R15」からチェックしていこう。AMD Ryzenには、一歩譲るものの、20スレッドだけあってマルチコアのスコアは2,655cbと優秀だ。
最新バージョンの「CINEBENCH R23」も同様に優秀なスコアをマーク。シングルコア1,325 pts、マルチコア15,036 ptsと、第10世代Coreプロセッサのトップクラスに位置するモデルらしい高い結果を出している。
続いてはシステム全体のパフォーマンスを計測する「PCMark 10」を実行する。テストプリセットは、日常とビジネスワーク、軽いクリエイティブシーンのテストを行う「PCMark 10」(無印)を選択している。
総合スコアは7,950と非常に優秀。ウェブブラウジングなどの日常用途を想定した「Essentials」、表計算や文書作成といったビジネスワークの「Productivity」、写真や動画編集などの「Digital Content Creation」のいずれも10,000スコア超えと、ハイレベルなパフォーマンスを発揮している。さまざまな用途に不満なく使えることがうかがえる結果だ。
ここからは「Aegis Ti5 10TE-018JP」のゲーミング性能を確認すべく、ベンチマークを実行していこう。手始めは定番ベンチマークの「3DMark」だ。テストプリセットは、対応ゲームが増えているDirectX12 APIを使用する「Time Spy」を選択。解像度2,560×1,440ドッドの「Time Spy」と、3,840×2,160ドットの「Time Spy Extreme」を実行して、総合とGraphics Scoreに加え、Graphics test1/test2のフレームレートをまとめている。
最近人気の出ている2K(2,560×1,440ドッド)ゲーミング環境を余裕で狙えるスコアで、総合とGraphics scoreはそれぞれ16,231、16,998ポイントと良好。フレームレートも高負荷なGraphics test2で96.48fpsを記録している。4K解像度のフレームレートは60fpsを切っているが、描画設定次第で十分快適に遊べる性能だ。