エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.977
2021.03.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「PH-P1000GC」の内部構造をくまなく観察したところで、いよいよ実際にシステムを構築しての実動テストへ移行しよう。検証環境のCPUには、12コア/24スレッドのハイエンドCPU Ryzen 9 5900X(3.70GHz/最大4.80GHz/キャッシュ6+64MB/TDP105W)を採用。グラフィックスカードには、GeForce RTX 3080を搭載したMSIのオーバークロックモデル「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」を用意した。
CPUは12コア/24スレッドかつTDP105WのハイエンドCPU Ryzen 9 5900Xを搭載した |
3連ファンを装備した「TRI FROZR2」クーラーを採用するOC仕様の「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」。最大消費電力は340Wで、推奨電源容量は750Wとされている |
ブーストクロックは公称で1,815MHzのところ、ほぼ安定して1,905MHzで動作していた |
検証にあたり、電圧の変動を視覚・数値の両面で把握できる「AIDA64 Extreme Edition」を使用している。まずストレステストの手始めとして、その中に搭載されている「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」を実行。すべてのチェックボックスを埋めて最大限の不可がかかるように設定し、30分間連続で動作させてみた。
電源ユニットは容量の50%の負荷がかかった際が最も変換効率がよく、80PLUS GOLD認証モデルの場合は最大92%。今回のテストでは最大584Wに達し、やや大きめの負荷がかかっていた。
早速ベンチマーク中の挙動を見ていくと、12Vと5.5Vで定格割れしていることに目が行くだろう。ただしPC用の電源ユニットは、規格上数%の電圧変動が許容されていることを考慮すれば、12Vでわずか1.3%ほどの変動幅は極めて控えめだ。そして何よりグラフ波形にほぼ乱れがなく、常に一定の出力が維持されている点が素晴らしい。「Revolt PRO」の安定性は、かなり高レベルのようだ。