エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.977
2021.03.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いての検証は、定番ストレステストの「OCCT 8.0.1」だ。テストプリセットは、CPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「Power」をチョイス。フルロード時の状況を再現し、その際の挙動を見ていこう。なお、テストはさきほど同様に30分間動作させている。
まず消費電力をチェックしておくと、ストレステスト中は最大555Wまで上昇。6割未満の負荷で、先ほどの「AIDA64」よりも低めのラインに収まった。
テスト中の変動幅は、主要パーツの動作に用いられる12Vを中心に、「AIDA64」とピタリ同じという安定感。安価な電源ユニットの場合、グラフ波形にも大小の変動が出るところ、まったくブレのない凪いだ状態になっている。これだけ安定していれば、電力の供給を受ける各種パーツの負担はかなり少ないだろう。
次は、主にグラフィックスカードに負荷がかかる3D描画シーンを想定し、3Dベンチマーク「3DMark」のストレステストを実行。DirectX 12に対応する負荷テスト「3DMark:Time Spy Extreme Stress Test」を動作させ、その際の挙動をチェックしよう。なお、検証はこれまで同様に30分間行っている。
消費電力は最大508Wで、1000Wモデルの「PH-P1000GC」にとっては、ほぼ理想的と言える負荷環境。CPUの稼働率があまり高くないためだが、一般的なゲームユースではこのくらいの負荷が現実的なラインかもしれない。
12Vの電圧は、ほぼ11.880Vに張り付いた安定したもの。時折11.933Vに切り替わっていたが、その頻度は少なくグラフ波形に乱れはない。やや最小値が下振れしつつも、全体の変動幅は2%未満に留まっていた。変動のブレが最小限に抑えられているのは、これまでのテスト同様だ。