エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.978
2021.03.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは定番のレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」で、CPUの純粋なパフォーマンスをチェックしていこう。
最高クロックは5.30GHzで前世代と変わらないCore i9-11900Kだが、IPCが大きく引き上げられたことでシングルコアテストはCore i9-10900Kから約17%と大幅に向上。ただし、残念ながらRyzen 7 5800Xを上回ることはできなかった。
またマルチコアテストについては、やはりコア数のメリットが大きく10コア/20スレッドのCore i9-10900Kがトップを獲得。ついでRyzen 7 5800X、Core i9-11900Kの順で、最新CPUとしては正直やや物足りない結果となった。ちなみに「Adaptive Boost Technology」を有効にするとマルチコアテストは約4%上昇した。
続いて、より負荷が高く、テスト時間が長いレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」のスコアを確認していこう。
まずシングルコアテストの結果を確認するとCore i9-10900Kとの差は約21%。さらにRyzen 7 5800Xもわずかながら上回りトップを獲得。ただし、マルチコアテストについてはやはりコア数の影響が大きくCore i9-10900Kがトップ。続いてRyzen 7 5800X、Core i9-11900Kの順で、マルチスレッド処理についてはやはりやや物足りない結果だ。
なお「Adaptive Boost Technology」の効果は「CINEBENCH R15」と同じく約4%で、マルチスレッド処理では確実に効果があるようだ。
次に、メニーコアCPUへの最適化が進んでいるレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R23」のスコアを確認していこう。
シングルコアテストはやはり得意としているようでCore i9-10900Kを約17%上回るスコア。Ryzen 7 5800Xとも同等以上のパフォーマンスを発揮する。ただし、マルチコアテストについてはやはりコア数の差を覆すほどではなく、「Adaptive Boost Technology」を有効にした状態でもCore i9-10900Kを上回ることはできなかった。