エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.978
2021.03.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
次にタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、総合品質は“最高”を選択した。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」と同様、2,560×1,440ドット以上の解像度ではいずれのCPUでもスコアは横並び。ただし、グラフィックスカードの負荷が少ない1,920×1,080ドットでは、Core i9-10900KやRyzen 7 5800Xが570fps以上をマークするのに対して、Core i9-11900Kでは487fpsまでしか上がらなかった。ここまでの結果を見る限り、Core i9-11900Kは比較的GPUの負荷が軽いゲームで高フレームレートを狙うようなシーンを苦手にしているようだ。
続いてオープンワールド型アクションゲームの大作「Watch Dogs Legion」のスコアを確認していこう。画質設定は“最大”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,820×2,160ドットの3種類で、「レイトレの反射効果:中」にした状態でも計測を行っている。なお測定にはゲーム内ベンチマークを使⽤している。
Core i9-11900KとCore i9-10900Kについてはレイトレーシング機能のON/OFFや解像度の違いに関係なくいずれもスコアは横並び。アーキテクチャの違いによるメリットはないようだ。またこれまで苦戦していたRyzen 7 5800Xに対しては全てのテストで上回り、「Watch Dogs Legion」についてはIntelプラットフォームへの最適化が進んでいるようだ。
なおここまでの結果を見る限り、ゲーム系のベンチマークでは「Adaptive Boost Technology」を有効にするメリットはごくわずか。メーカー保証のチューニングながら、最大100℃までを許容するかなりピーキーな機能であることを考えるとゲームが中心のPCでは無効のまま使うのがオススメだ。