エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.982
2021.04.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:pepe
TSUKUMO eX.の中里さん。扱いなれた定番モデルと非常に似たデザインだったためか、特性をつかみやすく評価しやすかったようだ |
ボディ形状やセンサー位置は、軽量ゲーミングマウスの代表作のひとつ「Razer Viper」によく似ていますね。色んなグリップを試した感想としては、つまみ持ちが文句なしの「◎」。つかみ持ちも相性は良いですが、やや親指の定位置がサイドボタンにアクセスしづらく感じたので、次点と言ったところ。かぶせ持ちは左右対称なこともあり、特に右サイドのフィット感に難あり。ここはやはり、つまみ・つかみ持ちでいくべきでしょう。
店頭ではタイプの異なる複数のMSIマウスが販売中。末っ子にあたる「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」は、その中でも最軽量の65gだ |
全体的にビルドクオリティは高く、強く握ったりクリックした場合もボディが軋むことはありません。クリック感は硬すぎず反発も良好、連打もしやすく非常に好感触でした。ちょうど「VIPER 8K Hz」の第2世代オプティカルスイッチのような感覚に近いでしょうか。サイドボタンも近接しているようでいて、だいぶ押しやすいですね。
「MouseTester」によるセンサーテストの結果 |
そしてさすがはハイエンドセンサー搭載モデル、トラッキング性能にも不満はまったくありません。センサーテストの波形もきれいに出ていて、素性の良さを感じます。折り返しでやや飛びが出ているのは気になりましたが、実際にゲーム中にカーソル飛びが起きることはありませんでした。ソールも滑らかでエッジの処理も行き届いているので、操作性は極めて良好。ボディ・スイッチ・センサーともに仕上がりが良く、全体的にクオリティの高いマウスだと思います。
ボディデザインの良さと良好なビルドクオリティ、そしてクリック感も高評価。気になるところは、やはりあのポイントか? |
その一方で、やや残念だったのは硬さが目立つケーブルです。マウス本体が軽いこともあり、マウスバンジーなしではケーブルに持っていかれそうになることも。そこだけは唯一惜しい部分ですね。
数ある軽量ゲーミングマウスの中でも、「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」はやや大きめの部類に入る。それでいて65gという軽量設計は、サイズ別で考えれば最軽量クラス。軽さは欲しいがボディに余裕も欲しいという向きには、最良のパートナーになり得る製品だ。
特に実際に試したベテラン店員が口を揃えていたように、洗練されたボディ形状から来る抜群のフィット感は、「CLUTCH GM41 LIGHTWEIGHT」を積極的に選ぶ理由になる。遠慮なしに振り回してもしっかり追随するハイエンドセンサー、ボディ同様に軽快なクリック感と、ハイレベルにまとまったクオリティの高さは、競合と比べてもまったく見劣りしない。
さらにこうした要素を揃えつつ、格安と言っていい価格設定で投入された点もトピック。これまで価格面がネックで軽量ゲーミングマウスを遠慮していたという、エントリークラスのユーザーも手を伸ばしやすいだろう。このバランスのとれた使い心地は、ひとまず店頭でお試しあれ。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社