エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.983
2021.04.07 更新
文:/撮影・pepe
初めに「M27Q」の実際の映りを確認していこう。液晶パネルはIPS方式で駆動され、色再現性が高く視野角による変化も少ないのが特徴だ。水平垂直ともに178°と広い視野角を持ち、マルチディスプレイ環境においても一貫した環境を整えることができる。
角度をつけると、輝度とコントラストの低下が周辺部で確認できる。しかし実際にはここまで大げさに覗き込むことは無く、仮にマルチディスプレイ環境であったとしても178°の広視野角で十分にカバーできる範囲だろう。
付属のUSB(USB3.0 Type-B)ケーブルを使用することで、デスクトップアプリとしてマウスやキーボードでOSDを操作可能な「OSD SIDEKICK」に対応する。液晶本体に内蔵されたOSDメニューと比較して、一度に表示できる情報量が多くより直感的に操作することができる。さらに詳細な画質設定や保存、各種ショートカットの割り当てが可能となっている。
またUSBケーブルはアップストリームとなっているため、背面にある2つのUSB3.0 Type-AポートはダウンストリームのUSBポートとして利用できるが、「M27Q」に関して言えばKVM機能がメインであるため、例えばBluetooth接続のキーボード&マウス等であれば、1ポートをKVM用、残りの1ポートをその他デバイスや外部ストレージ等で使用するといったことも可能だ。
情報量が多く、操作性に優れるデスクトップOSDアプリ「OSD SIDEKICK」 |
その他ゲーミング機能として、CPUやGPUの動作クロック、温度、使用率などをオーバーレイ表示可能な「ダッシュボード」、白飛びを抑えつつ暗部の視認性を高める「ブラックイコライザー」、異なる入力信号を同時に表示可能な「PIP/PBP」、練習用のクロスヘアを画面中央に表示させる「クロスヘア」、モーションブラーを軽減して、よりシャープでクリアな画質へ補正する「エイムスタビライザー」などの機能が搭載されている。
ゲームやアプリに影響を与えることなくオーバーレイ可能な「ダッシュボード」 | 暗部の輝度を補正して視認性を高める「ブラックイコライザー」 |
実況やストリーミング用途に最適な「PIP/PBP」 | 実際のプレイでは控えたいが、トレーニングに最適な「クロスヘア」 |
バックライトの強制点滅によりブラーを軽減する「エイムスタビライザー」 |