エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.986
2021.04.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
MSI「Radeon RX 6700 XT GAMING X 12G」 市場想定売価税込104,500円(2021年3月19日発売) 製品情報(MSI) |
今回の主役である「Radeon RX 6700 XT GAMING X 12G」は、WQHD以下の解像度をターゲットにした、AMDの最新アッパーミドルGPU「Radeon RX 6700 XT」を搭載する完全オリジナル仕様のグラフィックスカードだ。
VGAクーラーはMSIの最新デュアルファンクーラー「TWIN FROZR 8」で、冷却ファンには従来から静圧を20%も改善した「TORX FAN 4.0」を採用。さらにGPUとの接触面積を高めるため、精密に加工された独自ヒートパイプ技術「Core Pipe」や、冷却フィンの表面積を拡大するとともに、温度の高いところにピンポイントにエアフローを届ける「Deflector」、気流を分割してノイズを最小限に抑える波状に湾曲したフィン設計「Wave-curved 2.0」などの最新技術を組み合わせることで、優れた静音性と冷却性能を両立している。
「TORX FAN」の最新作「TORX FAN 4.0」を採用することで、ヒートシンクをより効率的に冷却することができる |
また導電性や放熱性に優れる「2オンス銅層」を備えた「強化PCB」や、基板の歪みを防止するとともに、GPUやメモリの熱を拡散する効果もある「アルミニウム製バックプレート」など、細部まで冷却にこだわることで、GPUとしては最高峰となるブースト時2,622MHzの超高クロック動作を可能にしているワケだ。
その他スペックはゲームクロック2,514MHz、メモリスピード16Gbps、メモリバス幅192bit、ビデオメモリはGDDR6 12GBで、Infinity Cacheは96MB。出力インターフェイスはHDMI2.1×1、DisplayPort 1.4×3を備え、4画面の同時出力に対応。バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x16)、補助電源コネクタは8pinx2で、推奨電源ユニットは650Wと標準的な容量に収められている。
黒を基調にAMDのコーポレートカラーでもある赤をあしらったパッケージ。サイズは実測幅382mm、高さ269mm、厚さ85mmで、グラフィックスカードとしては標準的 |
なおアイドル時や低負荷時にファンの回転を停止するセミファンレス機能「Zero Frozr」や、マザーボードをはじめとした対応機器との統一したイルミネーションが可能なライティング機能「Mystic Light」といった定番機能ももちろん搭載している。