エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.987
2021.04.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「Z590 Taichi」 市場想定売価税抜53,600円(2021年3月5日発売) 製品情報(ASRock) |
今回の主役は、いまやASRockを代表するモデルになった万能マザーボード「Taichi」シリーズの最新作「Z590 Taichi」だ。チップセットはLGA1200プラットフォーム向け最上位のIntel Z590を採用し、電源回路にはASRockおなじみのデジタルPWM制御による14フェーズ回路を搭載する。
これまでブラックとシルバーやブラックとゴールドといった、ツートンカラーの製品が多かった「Taichi」シリーズ。しかし「Z590 Taichi」では、ブラックのみのシックなデザインに変更された |
さらに最大90Aまで対応する最高品質のMOSFETやフェライトコアチョーク、デュアルファンに対応する大型ヒートシンクなど、フェーズ数だけでなく搭載パーツや冷却機構にもこだわることで、メインストリーム向けCPUでは最大級の消費電力を誇る第11世代Intel Coreプロセッサの安定動作を可能にしているワケだ。
先代「Z490 Taichi」を上回る高品質パーツで固められた電源回路。冷却機構にもこだわることで、強烈な負荷が掛かる「Adaptive Boost Technology」でも安定動作が可能 |
インターフェイスも充実しており、ネットワークはKiller「E3100」による2.5ギガビットLANと、Killer「AX1675X」のWi-Fi 6Eで構成される「Killer DoubleShot Pro」に加えて、IntelチップによるギガビットLANも標準装備。
最新のThunderbolt 4や、従来の2倍にあたる20Gbpsの帯域幅を誇るUSB3.2 Gen.2×2、7,000MB/secクラスの超高速SSDに対応するPCI-Express4.0(x4)接続の「Hyper M.2」も用意され、大量のデータを扱うクリエイティブな作業でも不満を感じることはないだろう。
基板に合わせてパッケージのデザインも刷新。サイズは実測幅約310mm、高さ約375mm、厚さは約120mmで、一般的なマザーボードより厚みがある印象だ |
各種マニュアルやドライバDVD、ワイヤレスアンテナの他、MOSFET冷却用のファンや「ASRockグラフィックスカードホルダー」、ワイヤレスドングルを接続するためのUSBブラケットなど付属品も豊富 |
またASRockの独自機能として、大型のハイエンドグラフィックスカードを安全に運用できる「ASRockグラフィックスカードホルダー」や、高速NVMe M.2 SSDのサーマルスロットリングを解消する「Full Coverage M.2 Heatsink」、イルミネーション機能「Polychrome RGB Sync」を搭載。さらに「Z590 Taichi」では、「Taichi」シリーズのモチーフでもある“ギア”が回転するギミックが初めて搭載されているのも大きなトピックだ。
I/Oカバーとチップセットヒートシンクの2箇所にギアのモチーフがデザインされているが、回転するギミックが内蔵されているのは前者のみ |