エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.988
2021.04.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
さて、ここからはパッケージから取り出した「NE850 Platinum」の実物チェックを進めていく。まずは外観から、その特徴や機能を理解していこう。外形寸法は幅150mm、奥行き140mm、高さ86mm。冷却ファンは120mm口径で、奥行き方向をコンパクトに収めたショート設計が採用されている。
サイドはイエローとグレーをベースにしたPOPなデザイン。Y字型のホールを無数に開けたファングリルは、上位グレードの「Signature」シリーズを思わせる形状だ。背面方向には、セミファンレス動作を切り替える「Hybridモードスイッチ」を搭載。外側に備えるギミックはこのスイッチくらいだろう。
850Wモデルとしては、ショートな部類に入るであろう「NE850 Platinum」。外形寸法は幅150mm、奥行き140mm、高さ86mmだ |
シリーズ名と容量がPOPにデザインされたサイドフレーム。随所にAntecロゴも配置されている |
Y字型のホールが開けられているファングリル。その内側には120mm口径のスリーブベアリングファンがマウントされている |
底面には、「NE850 Platinum」のスペックを示す出力表が貼り付けられていた |
PCケースの外側を向く背面部。AC電源口と主電源のロッカースイッチに加え、ON/OFFでセミファンレス機能を切り替える「Hybridモードスイッチ」が実装されている |
PCケース内側を向くモジュラーコネクタ。それぞれのコネクタ形状が異なるのはもちろん、コネクタごとに接続する場所が分かりやすく印字されているため、挿し間違えの心配はない |
システムの環境に合わせて、必要なケーブルのみを接続できるフルモジュラー仕様が採用されている |
「NE Platinum」シリーズのケーブルは、すべてを着脱式としたフルモジュラータイプ。フラット形状のケーブルはやや硬めながら、クセ付けは容易で取り回しに苦労することはないだろう。
そして850Wモデル「NE850 Platinum」のコネクタは、ATX 24pin×1、EPS 12V 4+4pin×2、PCI-Express 6+2pin×6、SATA×12、4pinペリフェラル×4、4pin FDD×1という構成だ。CPU補助電源を複数要求するハイエンドマザーボードに対応するのはもちろん、最大6系統という豊富なPCI-Express補助電源を備え、最大3台のマルチGPU環境も構築できる。
ATX 24pinケーブルの全長は600mm | CPU補助電源のEPS 12V 4+4pinは、ケーブル1本につき1コネクタで合計2系統。ケーブル長はいずれも650mmだった |
PCI-Express 6+2pinケーブルは、1本につき2コネクタを備える仕様。合計6系統に給電可能で、それぞれのケーブル長は750mm(600+150mm)だ | SATA電源ケーブルは、4コネクタを備える3本が同梱されている。全部で12系統を出力可能で、ケーブル長は合計1,000mm(550+150+150+150mm) |
4pinペリフェラルコネクタは、ケーブル1本に4系統を搭載。ケーブル長はSATAと同じ合計1,000mm(550+150+150+150mm)だ | 最近役目が減っているFDD電源コネクタは、4pinペリフェラルからの変換で対応する |
そのほか、アース線付きの主電源ケーブルや結束バンド、タイラップ、固定用のネジが同梱されていた |