エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.989
2021.04.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まず「OCCT 8.0.1」の結果を確認するとCPU温度はおおむね67~69℃、急激に温度が上昇するスパイク値も最高76℃までしか上がらなかった。また動作クロックも「Intel Thermal Velocity Boost Technology」による、8コアアクティブ時の最高クロックである4.80GHzを常に維持することができている。
続いて「OCCT 8.0.1」より消費電力が約10W増加している、より高負荷なテスト「CINEBENCH R23」の結果を確認していこう。消費電力の増加に合わせて、CPU温度は約7℃上昇し、おおむね75℃前後で推移。ただし、最高温度は76℃のまま変わらなかった。また動作クロックはこちらも4.80GHzから一切低下することなく、定格での運用ではメインストリーム向け最大級の消費電力を誇るCore i9-11900Kでも全く問題はない。
続いてファンの回転数と騒音値をチェックしていこう。省電力機能によって、コア電圧、コアクロックとも抑えられるアイドル時は、ファン1の回転数が800rpm前後、それ以外はいずれも回転が停止。騒音値も暗騒音+1.3dBAの34.8dBAで、バラック状態にもかかわらずノイズは全く気にならなかった。
高負荷時の回転数は「OCCT 8.0.1」で1,650rpm前後、「CINEBENCH R23」でも回転率約70%の1,750rpm前後で、冷却性能にはまだ余力が残されている。また騒音値も「OCCT 8.0.1」が40.5dBA、「CINEBENCH R23」でも41.2dBAで頭打ち。加えて風切り音が低音のため、耳障りに感じることはなかった。