エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.994
2021.05.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「Ion Gold」シリーズの外形寸法は、全モデル共通で幅150mm、奥行き150mm、高さ86mm。重量は2.41kgで、しっかり“中身”が詰まっている印象を受ける。基本的なデザインは「Ion+ Platinum」シリーズを踏襲したもので、縦格子のファングリルなど外観上の共通点は多い。飾り気やギミックのようなものはほとんどなく、まさに質実剛健といった佇まいだ。
今回借り受けたのは、「Ion Gold」シリーズの850Wモデル「Ion Gold 850W」。サイズやデザインは共通のため、モデルの違いは側面に貼られたシール以外に把握する術はない |
上下パーツを曲面で結合するデザインは、従来の「Ion」シリーズを踏襲。側面に小さくメーカーロゴがレイアウトされている |
外形寸法は幅150mm、奥行き150mm、高さ86mm。140mmのファンを搭載していることから、内部はだいぶ詰まった構造になっていそうだ |
格子状のファングリルを採用。ネジの配置からも、だいぶギリギリにファンが詰め込まれているのが分かる |
驚くほど飾り気のない、シンプルなデザイン。まさに質実剛健と言ったところ |
PCケース外側を向く背面には、AC電源口とロッカースイッチを搭載。基板裏側をカバーするほど広い面積に通気孔が設けられているほか、出力などの仕様が記載されたシールが貼られていた |
PCケース内側を向くモジュラーコネクタ。タイプ別に形状が異なるほか、エリア別のガイドがプリントされているため、挿し間違えることはない |
フルモジュラータイプを採用する「Ion Gold」シリーズ。ケーブルの柔軟性はごく一般的で、際立ったアドバンテージや欠点はない |
「Ion Gold」シリーズのケーブル仕様は、すべてを着脱式としたフルモジュラータイプだ。実際に使用するケーブルのみを接続するだけで良いため、PCケース内におけるケーブル取り回しが容易になる、現行主流の方式だ。ただし「Ion+ Platinum」シリーズと同じ「UltraFlexケーブル」ではなく、あくまで一般的な柔らかさのケーブルが採用されている。
なお、850Wモデル「Ion Gold 850W」が備えるコネクタの内訳は、ATX 24pin×1、EPS/ATX12V 8pin×1、EPS/ATX12V 4+4pin×1、PCI-Express 6+2pin×6、SATA×8、4pinペリフェラル×3という構成。昨今のハイエンドマザーボードに対応するため2系統のCPU補助電源へ給電可能なほか、最大3枚のマルチGPU環境をサポートするPCI-Expressコネクタを標準で備えている。
ATX 24pinの(コネクタを除いた)ケーブル長は500mm。ユニットの奥行きを含めたマザーボード側コネクタへの距離は、ごく一般的だろう | CPU補助電源は、EPS/ATX12V 8pinとEPS/ATX12V 4+4pinが1本ずつ。ケーブル全長はそれぞれ600mmだ |
PCI-Express 6+2pinは、2コネクタ搭載のケーブル3本で6系統に給電可能。ケーブル全長はいずれも700mm(550+150mm) | SATA電源ケーブルは、4コネクタ付きのケーブル2本が同梱。合計8系統で、ケーブルは全長950mm(500+150+150+150mm) |
4pinペリフェラルは、3コネクタを備えたケーブルが1本。ケーブル全長は800mm(500+150+150mm)だ | アース線付きの主電源ケーブルも同梱されている |