エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.994
2021.05.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いてストレステストの定番であるOCCTの最新バージョン「OCCT 8.1.2」を動作させ、その最中の挙動をチェックしていこう。CPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」プリセットを選択、先ほど同様に30分間連続で動作させることにした。
テスト中の最大消費電力は599Wで、容量的にはちょうど7割程度の負荷。「AIDA64」からストレージへのロードを除いた分の電力で、先ほど同様に重めの負荷がかかっていた。
そして動作中の挙動を見ていくと、12Vの最大・最小値は「AIDA64」とまったく同じで、フルロード中に一貫して11.933Vの出力を維持できている点も変わらない。それは平均値がほぼ同じ数値(11.936V)であることからも明らか。フラットで凪いだグラフ波形も優れた安定性を示している。
次は3Dベンチマークテストの「3DMark」に搭載されている、DirectX 12環境のストレステスト「Time Spy Extreme Stress Test」をチョイス。強力な3Dグラフィックス描画シーンにおける電圧変動の挙動を見ていこう。テストはこれまで同様、合計で30分間になるよう動作させている。
CPU負荷がやや控えめなこともあり、テスト中の消費電力は517W。850Wモデルの「Ion Gold 850W」にとっては6割程度の負荷で、日常ではこれくらいが現実的と言えるかもしれない。
その結果を見ていくと、グラフ波形は極めてフラットで乱れなし。ここまで12Vの最大・最小値がまったく同じという微小な変動幅もトピックで、ロード中はほぼ11.933Vで動作している点も同様だった。平均値(11.928V)も極めて近い数値に落ち着いており、上振れ・下振れともに少ないことが数値にも現れている。