エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.995
2021.05.09 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
BIOSTAR「Z590 VALKYRIE」 市場想定売価税込42,680円(2021年3月30日発売) 製品情報(BIOSTAR / 株式会社アユート) |
今回の主役となる「Z590 VALKYRIE」は、BIOSTARがIntelの新メインストリームCPU、第11世代Intel Coreプロセッサに合わせて、新たに投入した「VALKYRIE」シリーズに属するゲーミングマザーボード。北欧神話に登場する戦乙女こと、ワルキューレの英語名となるヴァルキリーの名に相応しいハイエンドゲーマー向けモデルで、これまでの「GT Racing」の上位に位置づけられる。チップセットは、LGA1200プラットフォーム向け最上位Intel Z590で、22フェーズという圧巻の電源回路や高耐久チョークコイル、固体コンデンサ、8層基板などといった高負荷時の安定性を向上させるコンポーネントを実装している。そのうえ、電源回路には放熱フィンを備えたヒートシンクとともに合計4基のファンを内蔵し、非搭載時から29.1%の大幅な温度低下を実現。CPUソケット周りのエアフローがなくなる水冷CPUクーラーを搭載した際も、電源回路を強力に冷却する。
同社ゲーミング向けマザーボード「GT Racing」を大幅に上回る電源回路などを実装したハイエンドモデル |
ゲーミングPCを組むうえで重要な要素になるオーディオ回路には、ハイエンドマザーボードでおなじみのRealtek「ALC1220」を搭載。臨場感あるゲーミングサウンドを楽しめる。また、高速かつ安定したネットワーク環境でゲームがプレイできるRealtek「RTL8125B」による2.5ギガビットLANのほか、Wi-Fi6対応の無線LANを増設できるM.2 KeyEスロットとアンテナ端子を搭載している。
さらに、M.2スロットは7,000MB/secクラスの超高速NVMe SSDに対応するPCI-Express4.0(x4)接続x1基と、従来のPCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)接続×2基の合計3基を用意。システムだけでなく、大容量化が著しいゲームデータを保存するデータ領域も高速なNVMe M.2 SSDで構築できるだろう。
3基のM.2スロットを実装し、個別にヒートシンクを搭載する。システムとデータストレージをNVMe M.2 SSDのみで構成できる |
基板裏面には140mm口径ファンなどを採用する大型CPUクーラーや、重量級グラフィックスカードを搭載した際にマザーボードの歪みを抑え、冷却効果にも期待できる大型バックプレートを装備している。そのほか、チップセットヒートシンクにヴァルキリーの翼をモチーフにしたロゴが刻印され、要所にはゴールドとピンクのカラーラインがあしらわれるなど、デザインも刷新されている。また購入後1カ月以内に「BIOSTAR VIP CARE」で製品登録を行うことで保証期間が1年から5年間に延びる延長保証システムにも対応する。
基板裏面を覆うバックプレートを装備。重量のあるCPUクーラーやグラフィックスカードを搭載した際もマザーボードの歪みを抑えられる |
ブラックをベースに、ゴールドの翼が大きく入ったパッケージデザインを採用 | パッケージ裏面には「Z590 VALKYRIE」の特徴が網羅されている |
付属品はシンプルだがマニュアルは日本語化されているので、自作初心者も安心だ |
メンバー限定の特別サイト「BIOSTAR VIP Care」で登録することで5年保証になる(2021年12月31日までの施策) |
登録サイトは英語表記になるが、登録方法は国内代理店アユートのサイトで詳しく解説されているので大丈夫だ |
コンパクトハイエンドゲーミングPCを構築できるMini-ITXモデル「Z590I VALKYRIE」もラインナップ。市場想定売価税込26,180円 |