エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.995
2021.05.09 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
「Z590 VALKYRIE」搭載チップセットは、第11世代Intel Coreプロセッサに合わせて投入されたLGA1200向け最上位のIntel Z590だ。第11世代Intel Coreプロセッサと組み合わせた際に、CPUとチップセットの接続インターフェイスがこれまでの2倍となるDMI3.0×8になるほか、ゲーミングの要になるAMD、NVIDIAの新世代グラフィックスカードに採用されているPCI-Express4.0インターフェイスや、20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2に対応する。さらに「K」付きCPUのオーバークロックに対応するため、「Z590 VALKYRIE」が実装する22フェーズの電源回路を活かした、CPUオーバークロックを楽しむこともできる。
LGA1200プラットフォームの最上位チップセットとなるIntel Z590。TDPは6Wとされているため、発熱は多くないが、大型ヒートシンクを採用している。また、LEDイルミネーション用のコネクタを確認できる |
メモリスロットはこれまで同様デュアルチャンネルに対応し、DDR4×4本で最大128GBまで搭載できる。メモリクロックは、高速なDDR4-5000までをサポートしている。第11世代Intel Coreプロセッサで対応した3,200MHz動作のメモリはもちろん、コスト面で現実的な3,600MHzのメモリと組み合わせて、メモリコントローラーとメモリクロックを1:1で動作させる「Gear1」設定を狙うのもおすすめだ。
メモリスロットはCPUソケット側からDIMMA1/A2/B1/B2で、2枚で使う際はA2/B2から使用する |
UEFIにはDDR4-8266までの設定が用意されていた | 「Tweaker」の「Memory Clock:Memory Controller」で、「Auto」「1:1(Gear1)」「2:1(Gear2)」を設定できる |
おそらくメインストレージを搭載するであろうM.2スロットは、最大帯域幅が64Gbpsに達し、ピーク7,000MB/secのアクセス速度を発揮するPCI-Express4.0(x4)接続×1に加え、PCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)接続×2の計3スロットを備え、そのすべてに専用ヒートシンク「M.2 Cooling Protection」を装備している。また、SATA3.0(6Gbps)も6ポート備えているので、ストレージインターフェイスが不足することはないだろう。
3基のM.2スロットのすべてにヒートシンク「M.2 Cooling Protection」を装備。ヒートシンクのピンクのラインが斬新だ |
CPUソケット側のM.2スロット(M2_PCIEG4_64G_11TH_ONLY)がPCI-Express4.0(x4)接続に対応する |
ヒートシンクは、それぞれ個別に取り外すことができるので、組み立て後の増設もラクに行える | 6ポートのSATA3.0(6Gbps)を装備。一部はPCI-Express3.0(x4)/SATA3.0(6Gbps)接続M.2スロットと排他利用になる |