エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.996
2021.05.11 更新
文:/撮影・pepe
ここからは実際に電源を入れて「Optix MAG274QRF-QD」の映りを確認していこう。液晶パネルは視野角変化に強いIPS方式で駆動され、水平垂直共に178°の視野角を持つ。
ある程度回転させていくと、画面隅でコントラストや輝度の低下は確認できる。均一性はIPS特有で周辺は弱い印象だが、一般的な状態で使うには十分すぎる視野角の広さを持っている。無駄なく正確な色を取り出せる量子ドット技術により、sRGBの100%カバーをはじめ、DCI-P3を約97%、AdobeRGBを99%カバーする広色域と、約10億7,300万色の最大表示色でプロフェッショナル向けの鮮やかな色彩表現を実現。ノングレアパネルでありながらグレアパネルのようなメリハリのある発色を感じることができる。
デスクトップOSDアプリ「Gaming OSD」 |
OSDの制御は背面にあるジョイスティックタイプの「Naviキー」で操作できるほか、付属のUSBアップストリームケーブルを接続すれば、デスクトップOSDアプリ「Gaming OSD」を利用することができる。基本的な設定項目に違いは無いが、一度に表示される項目や情報量の多さ、その他RGBイルミネーションの同期や、アプリケーションを自動整列させる分割ウィンドウといった機能を搭載。ゲーミング向けには、シーンやジャンルに合わせた8つの画質プリセットモードを備え、特に露出を抑えながら暗部を持ち上げ視認性を高める「ナイトビジョン」は、そのポテンシャルが高く、プレイタイトルによっては欠かせない機能となるだろう。
「ナイトビジョン」は「オフ/通常/強い/最も強い/A.I.」の5段階に設定可能。段階を上げることで暗部の明るさを上げることができるが、相反して「黒色」の締まりが緩くなる。そんなときは「A.I.」を設定することで自動処理により白浮きが抑えられる。状況やプレイスタイルに合わせて使える便利機能だ。
第10世代のIntel Core i7-10700Kと、GeForce RTX 2070 SUPERをスリムな筐体に詰め込んだMSI「Trident X 10SD-1008JP」 |
165Hzのリフレッシュレートをテストする最後のセッションでは、「Optix MAG274QRF-QD」のゲーミング性能を引き出せるように、MSIのゲーミングデスクトップPC「Trident X 10SD-1008JP」を使用する。システム構成はIntel Z490マザーボードに、第10世代のIntel Core i7-10700K、GeForce RTX 2070 SUPER、メインメモリは32GB(16GB×2)を搭載している。