エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.997
2021.05.13 更新
文:撮影・こまめ
3Dベンチマークソフト「3DMark Version 2.17.7137 s64」から、DirectX 12のパフォーマンスを計測する「Time Spy」の結果は以下のとおり。
グラフィックス機能はCPU内蔵のインテルIris Xeグラフィックスだ。Intel Core i5-1135G7搭載の評価機では、外付けGPUのGeForce MX350に迫るスコアが出ている。CPU内蔵タイプとしては非常に優秀な結果だと言っていい。
なおインテルIris Xeグラフィックスは、メモリの容量と転送速度によってパフォーマンスが大きく異なる。筆者が集計しているデータでは、同じCPUでも最大で1.8倍もの差が生じることもあった。「Summit E13 Flip Evo」はメモリの規格がLPDDR4Xで容量が16GBと、パフォーマンスを最大限に発揮できる構成が採用されている。
同じく「3DMark Version 2.17.7137 s64」から、DirectX 11のパフォーマンスを計測する「Fire Strike」の結果について。
このテストでは、GeForce MX350やインテルIris Xeグラフィックス (Core i7)を上回るより優秀な結果が出ている。さすがにゲーム用のGTX/RTXシリーズには及ばないものの、軽めのゲームやフルHDサイズの小規模な動画であれば、問題なく利用できるだろう。スリムな2-in-1ノートPCでこれだけの結果が出たのには驚くほかない。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトでは、解像度を1,920×1,080ドットのフルHDに設定してテストを行なった。
グラフィックス処理はやや重くそこそこのパフォーマンスが求められる中量級タイトルのため、結果としてはやや厳しいスコアだ。しかし解像度を下げれば、快適に遊べる目安の平均60FPSをクリアできるかもしれない。より軽いタイトルであれば、フルHDの高画質でも快適にプレイできるだろう。ゲーミングPCほどではないものの、薄型モバイルとしては優秀な結果と言える。