エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.998
2021.05.15 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASUS「ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI」 市場想定売価税抜36,500円前後(2021年2月19日発売) 製品情報(ASUS) |
今回の主役である「ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI」は、ASUSのゲーマー向け「ROG STRIX」シリーズに属するIntel Z590チップセット採用のミドルレンジマザーボード。以前詳細検証をお届けした「ROG STRIX Z490-F GAMING」の後継モデルで、電源回路は12+2フェーズから14+2フェーズへと強化されている。
ASUSのIntel Z590チップセットマザーボードではミドルレンジに位置づけられる「ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI」だが、電源回路は上位モデルと同等の14+2フェーズ回路を搭載 |
さらにI/Oカバーと一体化することで重量は1.7倍、表面積は1.6倍に拡張した大型ヒートシンクや、2oz銅層を備えた6層PCB「Stack Cool 3+」など、冷却機構にもこだわった。これにより電源回路に強烈な負荷が掛かる新ブースト機能「Adaptive Boost Technology」や、オーバークロックをした場合でも安定動作を可能にしている。
新ブースト機能「Adaptive Boost Technology」にも耐えられるよう、電源回路はフェーズ数だけでなく冷却機構も改良されている |
またM.2スロットは2基から4基(うち2基はPCI-Express4.0対応)へと倍増している他、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cポートや、Intel Wi-Fi 6E AX210によるワイヤレス機能、ディープラーニングデータベースを活用してバックグラウンドノイズを低減する「双方向AIノイズキャンセリング」が新たに追加。オーディオコーデックもS1220Aから再生解像度384kHzに対応するRealtek ALC4080へとアップグレードされるなど、拡張性や搭載機能も大幅に強化されている。
ブラックとレッドの2色に色分けされたパッケージ。裏面には製品の特徴や最新機能についての解説が記載されていた |
その他、使用しているCPUやCPUクーラーの性能を解析してパフォーマンスを引き上げるAIチューニング機能「AI Overclocking」、CPUの温度を維持しながらファンの回転数を低減する「AI Cooling」、ネットワークトラフィックを自動的に最適化する「AI Networking」、アドレサブルRGB LEDに対応するイルミネーション機能「AURA Sync」、ドライバやBIOSのアップデート、デバイスの状態などを集中管理できる「Armoury Crate」などの独自機能についても従来通り搭載されている。
製品にはユーザーズマニュアルやSATAケーブルの他、ファンホルダーや無線LAN+Bluetooth用アンテナが同梱されていた |