エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.999
2021.05.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次は定番ストレステストの最新バージョン「OCCT 8.2.0」の出番だ。CPUとグラフィックスカードの両方に強力な負荷をかける「電源」プリセットを選択し、先ほど同様に30分連続で動作させている。
ちなみに「OCCT」実行時の最大消費電力は618W。「AIDA64」からストレージへのロードを除いた分の電力要求だが、それでも「HYDRO S 750W」にとっては80%以上の負荷がかかっていたことになる。
12Vにフォーカスしたグラフ波形を見てみると、「OCCT」の複雑なアルゴリズムのせいか、微細な変動が増えている。それでもロード中に12.091Vと12.038Vの範囲で動作しているパターンは、先ほどの「AIDA64」と同様だ。定格を基準とした最大の変動幅も1.2%に抑えられており、強力な負荷環境でも常に安定した動作が可能であることが分かる。
続いて3Dグラフィックスの描画シーンを想定し、3Dベンチマークテストの「3DMark」を動作させる。ソフトウェアに搭載されたストレステストの「Time Spy Extreme Stress Test」にて、DirectX 12環境の強力な負荷を「HYDRO S 750W」にかけていく。テスト時間はこれまで同様に、30分に達するまで繰り返し動作させた。
なお、CPUへの負荷はやや控えめなこともあり、テスト中の消費電力は最大535W。750Wモデルの「HYDRO S 750W」にとっては約70%程度の負荷だ。
12Vのグラフ波形は、これまでよりやや微細な変動が増えている印象。しかしロード中は12.091Vと12.038Vの範囲に留まっている点は変わらず、全体的にはほぼブレのない一貫した動作を見せている。定格値を割ることもなかったため、変動の最大値はテスト開始前の12.144Vと同じ。定格基準でわずか1.2%の変動幅だ。