エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1001
2021.05.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:pepe
ここからは、早速各種ベンチマークテストを使いCFD「EG2VNQ」シリーズの実力を検証していこう。まずは最も大容量な2TBモデル「CSSD-M2O2TEG2VNQ」のチェックから進めていく。なおテスト用のPCには、Intel Core i9-11900Kと、Intel Z590チップセットを採用するASRock「Z590 Steel Legend」をベースにしたシステムを使用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.1」「HD Tune Pro 5.75」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意した。
2TBモデル「CSSD-M2O2TEG2VNQ」の「CrystalDiskInfo 8.12.0」の結果。バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x4)で、転送規格はNVM Express1.3に対応。なお製品名の表示がおかしいのはβ版のファームウェアのため。正式版では修正されているので安心してほしい |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】 |
【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】 |
総合ベンチマークの結果を確認すると、シーケンシャル読込は約2,300MB/sec、書込は約1,622MB/secで、いずれも公称値に迫るスコア。エントリーモデルながら総合スコアも4,000ポイントを優に上回り、ハイエンドモデルでも1,000ポイント前半で頭打ちになるSATA3.0(6Gbps)SSDとは明確な違いがある。
また「Compression-Benchmark」のスコアは、読込・書込とも右肩上がり。シーケンシャルアクセスについては、圧縮率の影響は確実にあることが分かる。
シーケンシャルアクセスについては、圧縮率の影響があることがわかったPhison「PS5013-E13T」。続いて、「CrystalDiskMark 8.0.1」を使いランダムアクセスの影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
ほぼすべての項目で軒並みスコアが上昇しており、「EG2VNQ」シリーズに実装されているPhison「PS5013-E13T」は、シーケンシャル・ランダムとも圧縮率の影響があるコントローラと結論づけていいだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方で行うことにした。