エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1007
2021.06.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
GeForce RTX 3070からGPUコアの規模は約4%向上しているGeForce RTX 3070 Ti。「Port Royal」では約6%の差がつき、GDDR6Xメモリを搭載している効果も確実にあるようだ。ただしMSI「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」との比較では約75%の性能。オーバークロックモデルであることを差し引いても依然としてGeForce RTX 3080との差は大きい。
続いて、より負荷の大きいレイトレーシングテスト「DirectX Raytracing」の結果を確認しておこう。
「3DMark:Port Royal」では約6%の差をつけた「GeForce RTX 3070 Ti Founders Edition」だが、「DirectX Raytracing feature test」ではその差は約3%に留まる。またMSI「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」との比較ではやはり75%弱の性能で、ハイエンドモデルとは明確な差があることがわかる。
ちなみに直接の対抗となるRadeon RX 6800のスコアと比較すると「3DMark:Port Royal」は約15%、「3DMark:DirectX Raytracing feature test」では5割以上も高速で、やはりレイトレーシング処理については、NVIDIA GeForce RTX 30シリーズに一日の長がある。
ここからは一般的なゲームで使用されているラスタライズ性能を確認するため、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェックしていこう。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
いずれのプリセットでも「GeForce RTX 3070 Founders Edition」から約8%スコアが上昇。「GeForce RTX 3070 Founders Edition」では、やや差をつけられていたRadeon RX 6800と同等レベルのパフォーマンスを発揮する。さらに「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」との比較でも約8割前後まで差が縮まり、DirectX 12はかなり得意としているようだ。
続いてAPIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
Graphics scoreは、すべてのプリセットで「GeForce RTX 3070 Founders Edition」を約8%上回る良好なスコア。また「GeForce RTX 3080 GAMING X TRIO 10G」との差も約15%に留まり、「3DMark Fire Strike」でもGDDR6Xメモリを採用した効果は確実にある。