エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1007
2021.06.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「3DMark」系のベンチマークが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したチェックを実施していく。まずは⼈気MMO RPGの最新ベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 漆⿊のヴィランズ」の結果を確認しよう。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、フルHD、WQHD、4Kの解像度で計測を⾏っている。
フルHD解像度では、グラフィックス性能が飽和していることもあり、その差は約2%とごくわずか。しかしWQHDでは約8%、4Kでは約13%に差が広がり、メモリ帯域が重要になる高解像度環境ではGDDR6Xメモリを採用した効果が大きくなる。ちなみにいずれのプリセットでも判定は最高の“非常に快適”、平均フレームレートもフルHDでは197.5fps、4Kでも82.8fpsを記録し、最高画質でも全くストレスなくゲームを楽しむことができる。
続いて、RPGゲームながら非常に負荷が高いことで知られる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお4KではDLSSを有効にした状態でも計測を行っている。
フルHDこそ「GeForce RTX 3070 Ti Founders Edition」との差は約5%に留まるものの、WQHDでは約7%、4KやDLSSでは約10%に広がり、やはりグラフィックスカードの負荷が高い状態ではGDDR6Xの効果は大きい。ちなみに判定はフルHDが最高の“非常に快適”、WQHDでも上から2番目の“とても快適”、4KやDLSSでも“快適”を維持できており、最新GPUでは「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」すら重量級のゲームとは言えなくなってきている。
次に高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のベンチマーク結果を確認していこう。APIはVulkan、総合品質は“最高”で、解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類。なお計測にはゲームに内蔵されているベンチマークテストを使用している。
「GeForce RTX 3070 Founders Edition」との比較ではフルHDで約3%、WQHDで約5%、4Kでは約7%の差がつき、GeForce RTX 3070 Tiを選択する意味は確実にある。ちなみにフレームレートは4Kでも200fps、フルHDでは500fpsを超え、このクラスのゲームをやるなら最新の超高リフレッシュレート液晶ディスプレイを組み合わせたい。