エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1011
2021.06.17 更新
文:撮影・こまめ
「Katana GF76 11U」は、MSI製ゲーミングノートPCのなかではエントリークラスに位置付けられる。値段が手頃なだけあって、本体は派手さのないシンプルな作りだ。むしろムダがないぶん、重厚な雰囲気が感じられると言っていい。
本体カラーはブラック。ボディの素材には樹脂が使われている。表面は指紋の跡がわずかに残るので、こまめに拭き取りたい | エングレービング(凹み)加工による立体的なドラゴンロゴ |
本体はA3サイズ (幅420×奥行き297mm)よりもひと回り小さい程度。17.3型の大型ディスプレイを搭載しているだけあって、本体サイズはなかなか大きい。重量も2.6kgと重く、手で持つとずっしりとした重みを感じる。とは言えタワー型のゲーミングデスクトップよりもコンパクトで、持ち運べないこともない。自宅内で設置場所を変えたり、外出先で電源につないでゲームを楽しむような使い方向きだ。
フットプリントは幅398×奥行き273mm。17.3型としては標準的なサイズ |
高さは公称値で25.2mm、実測では26.1mm、ゴム足を含めた設置時の高さは31mmだった |
ベゼル幅は左右8.5mmで上部16mm。17.3型としては左右がかなり細く作られている |
重量は実測で2.683kg | 付属の電源アダプターは150Wの丸口タイプで、重量は454g |
インターフェースは多くはないものの、十分な構成だ。ただしUSB Tyep-Cはデータ通信のみで、映像出力やUSB PDによる充電には対応していない。映像出力はHDMIのみで、外付けのマルチディスプレイには非対応なので注意していただきたい。またメモリーカードスロットも用意されていないため、デジカメ写真を取り込む際には、USB接続のSDカードリーダーを利用するといいだろう。
左側面には電源コネクタとUSB3.2 Gen.1、USB2.0 |
右側面はヘッドホン出力、USB3.2 Gen.1、USB3.2 Gen.1 Type-C、有線LAN端子 |
本体内部は、独自の冷却システム「Cooler Boost 5」によって効果的に冷却される。CPUやGPUの熱が上がりすぎないようにすることで、パフォーマンスの低下やパーツの劣化を防いでいるのだ。MSI製品は排熱まわりが丁寧に作られており、長期間安心して利用できる。
底面カバーを外した状態。なおユーザー自身が分解やパーツ交換を行なうとメーカー保証の対象外となるので注意していただきたい。メモリーやストレージの増設は、MSI公認サポート店のみで対応している |
2基の空冷ファンと複数のヒートパイプで本体内部を効率よく冷却する |
排気口は本体の背面と左側面 |
メモリスロットは2基。対応メモリはDDR4 3200 SO-DIMM | ストレージは512GBのType-2280 M.2 NVMe SSD |
2.5インチストレージのスロットを発見。ただし固定用のマウンタがないため、そのまま取り付けるのは難しい | 底面カバーの裏には、液晶ディスプレイとの重量バランスをとるため、カウンターウエイトを備えていた |