エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1011
2021.06.17 更新
文:撮影・こまめ
ここからは「Katana GF76 11U」のベンチマーク結果を交えながら、実際のパフォーマンスについて解説する。スペックをおさらいすると、CPUはIntel Core i7-11800Hでメモリ容量は16GB、ストレージは512GB NVMe M.2 SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3050 Tiだ。
なおベンチマークテストの実施あたりWindows 10の電源プランは「バランス」に、「MSI Center」の「ユーザーシナリオ」は「ユーザーモード」に設定した上で、さらに空冷ファンを最大出力で回転させる「Cooler Boost」に有効にしている。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどで大きく変わることがあるため、あくまで参考値として考えていただきたい。また文中で触れている他パーツとの比較値は、筆者調べによるものだ。
まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」の結果から。
「Katana GF76 11U」のCPUは、8コア/16スレッドのIntel Core i7-11800Hだ。第10世代で8コア/16スレッドのIntel Core i7-10875HやIntel Core i7-10870Hに⽐べて動作周波数はわずかに低いものの、パフォーマンスが⼤きく向上していることがわかる。筆者の⼿元にRyzenモバイル5000 Hシリーズのデータがないため最新のAMD製APUとは⽐較できないのだが、これまで⼤きく差をつけられていた旧世代のRyzen 7 4800Hのスコアは上回った。エントリー向けのゲーミングノートPCとは思えないほど優秀な結果だ。
ストレージは512GB NVMe M.2 SSDで、評価機ではPCI-Express3.0(x4)接続の高速タイプが使われていた。アクセス速度を計測したところ、規格上の最大値には達しなかったものの十分な結果だった。データサイズを64GiB、テスト回数を「9回」に変えて計測を3回連続で行なってSSDに高い負荷をかけたところアクセス速度がやや低下しているが、ゲームプレイにおいては体感できるほどの差ではないはずだ。
「CrystalDiskMark 8.0.1 x64」による512GB M.2 NVMe SSDのアクセス速度計測結果 |