エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1011
2021.06.17 更新
文:撮影・こまめ
同じく「3DMark Version 2.18.7185 s64」から、レイトレーシング性能を計測する「Port Royal」の結果だ。
このテストではスコアが伸びず、十分とは言えない結果だった。ただしこれまでエントリーGPUではテストを完走できなかったことを考えると、完走しただけでも大きな飛躍だと言っていいかもしれない。ゲームをリアルタイムレイトレーシングで楽しむには厳しいが、タイトルによっては雰囲気だけでも体感できるだろう。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトでは、解像度を1,920×1,080ドットのフルHDに設定してテストを行なった。
結果は最高画質で平均95.7 FPSと、非常に優秀なスコアだ。このタイトルはこれまでそこそこのパフォーマンスが求められる中量級タイトルという位置付けだったが、エントリーGPUでここまでの結果が出るのであれば、もはや軽めのタイトルと言っていいかもしれない。同クラスのバトルロワイヤル系FPSやTPSでも、フルHDの高画質で144Hzの高リフレッシュレートを活かした動きで楽しめるはずだ。
「アサシン クリード ヴァルハラ」では画質のプリセットを変えながら、1,920×1,080ドットのフルHDで内蔵のベンチマークテストを行なった。
このシリーズは非常に高いグラフィックス性能が求められる重量級のタイトルだ。使用するAPIはDirectX 12で、レイトレーシングやDLSSには対応していない。さすがに重いゲームだけあって、高画質設定では満足にプレイできるレベルではなかった。だが中画質であれば、快適に楽しめる目安である平均60 FPSをクリアできる。従来のエントリーGPUでは重量級タイトルは低画質でも満足にプレイできるほどではなかったことを考えると、大きな進化だ。