エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1014
2021.06.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ゲーミングマシンとしての役割を考慮するなら、見逃せない要素のオーディオ機能。「B550M AORUS ELITE」には、コストパフォーマンスモデルの定番チップRealtek「ALC887」ベースのオーディオ回路が搭載されている。もっともS/N比97dBのノイズ特性を備え、小規模ながら基板レベルで独立した回路設計が採用されているなど、ノイズへの耐性は十分。コンデンサも低ESRな日本ケミコン製のオーディオコンデンサが実装され、解像度が高くクリアなサウンドが期待できる。
やはりMicroATXモデルということから、それほど規模は大きくないオーディオ回路。しかし音響コンデンサを採用しつつ、低ノイズ志向の設計がなされている |
エントリー向けでは定番と言える、Realtekのオーディオコントローラ「ALC887」 | 裏面からチェックすると、オーディオ回路が基板レベルで分離されていることが分かる |
マザーボードの使い勝手を考慮する上で重要な要素になる、リアインターフェイスもチェックしておこう。エントリー向けとあってポート数は決して多くはないものの、必要なものはしっかり揃っている印象。ネットワークはRealtek「RTL8118」によるギガビットLANを搭載、USBは合計8ポートを備えている。
なお、白色のUSBポートは「Q-Flash Plus」用のポートだ。CPUやメモリを搭載しない状態でも、マザーボード上の専用ボタンを組み合わせ、USBメモリからBIOSをアップデートできる。また、昨今のトレンドを反映した一体型のI/Oカバーを採用している点もトピックだろう。
ミドル級以上では定番の機能となっている、一体型のI/Oカバーを装備。I/Oパネルを紛失したり、取り付け忘れる心配がない |
画像セッションのラストは、「B550M AORUS ELITE」が搭載しているチップやコントローラ、コネクタ各種をチェックしていこう。
フロントパネル用のピンヘッダなどが並ぶ、チップセット直下のエリア。右側に見える白いボタンが「Q-Flash Plus」用ボタンだ |
フロント用ピンヘッダのすぐ近くには、CMOSクリア用のジャンパーピンも用意されてい | ITE製Super IOコントローラ「IT8688E」 |
CPUソケットとM.2スロットの間に実装されていた、MXIC製のBIOSチップ。すぐ隣にあるITE「5702XQN128」は、CPUレスでBIOSを動作させるためのチップだ |
実装されている抵抗は、すべて空気中の硫黄化合物による侵食を防ぐアンチサルファー設計が採用されている | 2フェーズ構成のメモリ用電源回路 |
Diodes Incorporated製の電圧レギュレータ「AZ1084CD-ADJG1」 | 最大3A対応のRichtek Technology製電圧レギュレータ「RT9018B」 |
ARGBおよびRGB LEDピンヘッダはそれぞれ2箇所に別れて搭載されている |
主電源のATX 24pin。接点電気抵抗を抑えるメッキ処理済みの「Solid Pin 電源コネクタ」が採用されている | 6層構造のPCBを採用。エントリーモデルだけに、基板裏に目立つコンポーネントは実装されていない |