エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1015
2021.06.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
標準では中段の「M2_2」に搭載されているオリジナルM.2ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」だが、その他のスロットへ付け替えることもできる。そこで今回はPCI-Express4.0(x4)に対応する上段の「M2_1」に装着して、そのパフォーマンスをチェックしてみることにした。なおテストに使用したSSDはCFD「PG4VNZ」シリーズの1TBモデルで、負荷テストは「CrystalDiskMark 8.0.1」をデータサイズ64GiB、テスト回数を9回に設定して3回連続で実施した。
ヒートシンクなし:「CrystalDiakMark 8.0.2」の結果 | ヒートシンクあり:「CrystalDiakMark 8.0.2」の結果 |
CPUソケットの直下にPCI-Express4.0(x4)接続のM.2スロットが配置されている「MAG B560 TORPEDO」。今回使用したリテールクーラーのようなトップフロータイプのCPUクーラーは、M.2スロットに風が吹き付けるためとても相性が良い。それでも温度は最高65℃まで上昇。ベンチマークの結果は一見するとほぼ同等のスコアだが、実際にグラフの推移を確認すると、2回目以降はシーケンシャル読込を中心にサーマルスロットリングが発生している。
一方、ヒートシンクを装着すると温度は最高でも54℃で頭打ち。グラフでもサーマルスロットリングと思われる速度低下は発生しておらず、常に安定したパフォーマンスが発揮できるようになる。
ヒートシンクなし:アイドル時のサーモグラフィ | ヒートシンクなし:高負荷時のサーモグラフィ |
ヒートシンク装着時:アイドル時のサーモグラフィ | ヒートシンク装着時:高負荷時のサーモグラフィ |
続いてサーモグラフィを確認するとヒートシンクなしの状態では、コントローラ部分は100℃を超えてしまい常用するのは少々ためらう結果。大きなパフォーマンス低下が見られない場合でも、PCI-Express4.0(x4)接続のようなハイエンドSSDを使用するなら必ずヒートシンクを併用するようにしたい。