エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1016
2021.06.28 更新
文:池西 樹(検証)/文・撮影:松枝 清顕(解説)
Core i9-11900Kによるテストが一段落したところで、次にAMD Ryzen 5000シリーズのフラッグシップRyzen 9 5950Xでも、そのパフォーマンスをチェックしていこう。16コア/32スレッドというコンシューマー最高峰のメニーコアCPUに対してどのような冷却性能を発揮するのか楽しみだ。
AMD Ryzenシリーズ最上位のRyzen 9 5950X。16コア/32スレッドを実現するため、ダイ上には2基のCCDを搭載。熱設計的にはCCD 1基のRyzen 7 5800Xよりは有利になるはずだ |
「OCCT 8.2.1」では、途中突発的に温度が上がるところはあるものの、おおむね57℃でフラットなグラフ。また消費電力が約15W増える「CINEBENCH R23」でも62~65℃で推移しており、冷却性能は非常に優秀。CPUクロックも「OCCT 8.2.1」ではベースクロックから+1.1GHzの約4.60GHz、「CINEBENCH R23」でも+0.55GHzの約3.95GHzまで上昇した。
ファンの回転数は「OCCT 8.2.1」が1,350rpm前後、「CINEBENCH R23」でも1,400rpm前後で、冷却性能にはまだ余力が残されている状態。ファンのノイズも最大34.3dBAで、Ryzen 9 5950Xのコア数を活かして巨大な動画ファイルのエンコードや、3DCGのレンダリングを行う場合には、「Liquid Freezer II – 360」は有望な選択肢になるだろう。