エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1018
2021.07.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASUS「TUF GAMING Z590-PLUS WIFI」 実勢売価税込29,000円前後(2021年7月現在) 製品情報(ASUS) |
第11世代Intel Coreプロセッサに先駆け、今年2月に発売が開始された「TUF GAMING Z590-PLUS WIFI」。計14モデルの豊富なラインナップを揃えるASUS Intel Z590シリーズの中では、エントリークラスに位置づけられる製品ながら、「TUF GAMING」シリーズおなじみの堅牢設計と、充実した高速インターフェイスを備え、以前詳細検証をお届けした「ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI」と双璧をなす人気モデルだ。
「ROG」4モデル、「ROG STRIX」4モデル、「TUF GAMING」2モデル、「PRIME」3モデルに、ガンダムモデル「Z590 WIFI GUNDAM EDITION」を加えた計14モデルが用意されるASUS Z590シリーズ |
電源回路はハイエンドモデルに匹敵する14+2フェーズ構成で、ミリタリーグレードの「TUFコンポーネント」や、低インピーダンスな「ProCoolコネクタ」など高耐久・低発熱な厳選したパーツを採用。さらに放熱面積を1.6倍に拡大した大型ヒートシンクや、2オンス銅層を備えた「Stack Cool 3+」仕様の「6層PCB」など、冷却システムにもこだわることで、消費電力が増えた第11世代Intel Coreプロセッサに対しても安定動作を可能にしているワケだ。
重厚な作りの電源回路。ヒートシンクは従来から重量は1.7倍、表面積も1.6倍に大型化されている |
またPCI-Express4.0(x4)x1、PCI-Express3.0(x4)x2の計3基のM.2スロットや、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-C、2.5ギガビットとWi-Fi 6のネットワーク機能などインターフェイスも充実。さらに基板上にはThunderbolt 4増設用のピンヘッダも用意され、「ThunderboltEX 4」を使えば、帯域幅40Gbpsの超高速インターフェイスを追加することもできる。
3基のM.2スロットにはすべて専用のヒートシンクを標準装備。またゲーミングモデルらしく「Realtek S1200A」ベースの高音質オーディオ回路を搭載 |
もちろん、PCI-Express(x16)スロットもPCI-Express4.0に対応し、AMD Radeon RX 6000シリーズやNVIDIA GeForce RTX 30シリーズなど、最新のグラフィックスカードの性能を最大限に引き出すことができる。さらにRealtekカスタムIC「S1200A」やニチコンの「音響向けコンデンサ」を採用する高音質オーディオ回路などゲーミング向け機能にもスキはない。
黒をベースにしたパッケージ。「TUF GAMINGロゴ」は一足先に変更されたグラフィックスカードと同様、新ロゴを採用する |
各種マニュアル、ドライバCD、SATAケーブル、M.2ネジに加え、大型の外部アンテナが付属 |
その他、サーマルスロットリングを解消するM.2ヒートシンクや、一体型のI/Oパネル「プリマウントI/Oシールド」、メタルシールドで補強した「Safe Slot」、イルミネーション機能「AURA Sync」といった、イマドキのマザーボードに求められる機能もほぼすべて網羅されている。なおバリエーションとして、ワイヤレス機能を省略した廉価モデル「TUF GAMING Z590-PLUS」も用意されている。