エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1020
2021.07.12 更新
文:池西 樹(検証)/文・撮影:松枝 清顕(解説)
ブースト機能を無効化した状態であれば、ファンレスでもCore i9-11900Kに対して十分な冷却性能を発揮したNoctua「NH-P1」。続いてはやはりファンレス状態ではベースクロックをわずかに下回る可能性があるという“制限付き保証”になるRyzen 5 5600Xを使い検証を進めていこう。
TDP 65WのRyzen 5 5600X。CPU compatibility listではファンレス駆動は“制限付き保証”とされているが実際にはどのような挙動を示すのかチェックしていこう |
ファンレス動作時の最高温度は「OCCT 8.2.1」「CINEBENCH R23」とも85℃まで上昇し、動作クロックもファン搭載時に比べるとわずかだが低くなった。ただし、いずれもベースクロックである3,700MHz以上は維持できており、ブースト機能はしっかりと働いている。TDPが65Wと低めなこともあり、このクラスのCPUなら無理なくファンレス動作ができそうだ。
そしてファンを搭載すると「OCCT 8.2.1」は最高73℃、「CINEBENCH R23」は最高67℃とCPU温度は大幅に低下し、ブースト機能の効きも良くなっている。なおファンの回転数はCore i9-11900Kのブースト有効時と同じく、ほぼ最高回転となる1,000rpm前後まで上昇していた。