エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1021
2021.07.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3Dレンダリングベンチマークの定番である「CINEBENCH」シリーズを使い、CPUのパフォーマンスをチェックしていこう。なおベンチマークテストには「CINEBENCH R15/R20/R23」の3種類を使用している。
シングルコアテストは「CINEBENCH R15」が156cb、「CINEBENCH R20」が387pts、「CINEBENCH R23」が955ptsで、Celeron J4115を搭載する「GemiBook」と比較すると2.5倍以上のスコア。データベースを確認するとRyzen 5 2400GやRyzen 5 1600AFに匹敵するパフォーマンスで、低価格なノートPCとしてはかなり高速だ。
またマルチコアテストでは、シングルコアテストに比べてクロックは低下するものの、Hyper-Threading機能で各コアを有効に活用できるため約4倍のスコアを記録。Celeron J4115との比較では「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」とも3倍以上の差がつき、Atom系とCore系のコアマイクロアーキテクチャの性能差をまざまざと見せつける結果になった。
続いて3Dベンチマークテストの定番である「3DMark」を使い、Intel Iris Plus Graphics 655の性能を確認していこう。なお内蔵GPUということを考慮して、プリセットは「Time Spy」「Fire Strike」「Wild Life」「Night Raid」の4種類を選択している。
ディスクリートGPU向けの重量級ベンチマークである「Time Spy」や「Fire Strike」はいずれもスコアは3桁に留まり、テスト中の映像もほぼコマ送りに近い状態。ただし中量級の「Wild Life」では2,424ポイント、軽量級の「Night Raid」では総合スコアが4,416ポイント、Graphics scoreも4,248ポイントをマークし、テスト中の映像もだいぶ滑らかに再現することができていた。