エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1022
2021.07.15 更新
文:撮影・こまめ
ここからは「ROG Zephyrus M16 GU603」のベンチマーク結果を交えながら、実際のパフォーマンスについて解説する。スペックをおさらいすると、CPUはIntel Core i7-11800Hでメモリ容量は16GB、ストレージは1TB PCI-Express 4.0 M.2 SSD、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3070だ。
なおベンチマークテストの実施あたり「Armoury Crate」で動作モードを「Turbo」に設定している。ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミングなどで大きく変わることがあるため、あくまで参考値として考えていただきたい。また文中で触れている他パーツとの比較値は、筆者調べによるものだ。
まずはCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」の結果から。
「ROG Zephyrus M16 GU603」のCPUは、8コア/16スレッドのIntel Core i7-11800Hだ。第10世代で8コア/16スレッドのIntel Core i7-10875HやIntel Core i7-10870Hに比べて動作周波数はわずかに低いものの、ベンチマークスコアは非常に高い。ゲーミングノートPCとしては十分な性能を備えている。
ストレージは1TBまたは512GBのM.2 SSDで、接続規格は中上位モデルがPCI-Express 4.0、下位モデルがPCI-Express 3.0だ。PCI-Express 4.0 1TB SSD搭載の評価機でアクセス速度を計測したところ、シーケンシャルリードで7,068MB/秒と非常に優秀な結果だった。シーケンシャルライトも4,500~5,000MB/秒前後と超高速。データサイズを64GiB、テスト回数を「9回」に変えて計測を3回連続で行なってSSDに高い負荷をかけても、アクセス速度はほぼ変わらない。サーマルスロットリングの影響はないものと考えていい。PCI-Express 4.0による超高速なアクセスはゲームだけでなく、大量の画像/動画処理や大規模なバッチ処理などでも効果を発揮するだろう。
「CrystalDiskMark 8.0.3 x64」による1TB PCI-Express 4.0 M.2 SSDのアクセス速度計測結果。左が通常時で、右が高負荷時 |