エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1023
2021.07.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
まずは3DCGやCADアプリケーションの性能を計測できるOpenGLの定番ベンチマーク「SPECviewperf 13」の結果から確認していこう。なおテスト項目はすべて有効にした状態で計測を行った。
「Radeon Pro WX 9100」と比較すると、最も差の少ない「sw-04」で約1.23倍、最も差の大きい「3dsmax-06」では約2.09倍と大幅にスコアが向上している。さらに「sw-04」以外のテストでは、いずれも公称値の演算性能(FP64/FP32/FP16とも約1.44倍)を超える1.5倍以上のパフォーマンスを発揮し、「Radeon PRO W6800」の性能の高さが伺える。
続いてOpenGLベンチマーク「SPECviewperf」の最新バージョンである「SPECviewperf 2020 V2.0」のスコアも確認をしておこう。こちらもテスト項目はすべて有効にした状態で計測を行った。
スコアの傾向は「SPECviewperf 13」とほぼ同じ。ただし最も差の少ない「creo-03」でも約1.33倍、最も差の大きい「maya-06」では約2.17倍のスコアをマークし、その差はさらに広がっている。
「SPECviewperf 13」および「SPECviewperf 2020 V2.0」の結果を見る限り、「RDNA 2」アーキテクチャはコンシューマ向けゲームで使用されているDirectX 12やVulkanのAPIだけでなく、ワークステーション処理で多用されているOpenGLでも大幅なパフォーマンスアップが期待できるようだ。