エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1024
2021.07.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
MSI「Modern AM241P 11M-049JP」 実勢価格税込149,800円前後(2021年7月現在) 製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社) |
MSIと聞けば、特に古参の自作派にとっては、マザーボードやグラフィックスカードを扱うPCパーツメーカーと言うイメージだった。それが今やノートPCやデスクトップPC、液晶ディスプレイ、ゲーミングデバイスなど幅広い製品を扱う総合メーカーに成長。とりわけノートPCや液晶ディスプレイの分野ではここ数年で急成長を遂げ、日本全国の量販店でも多数の製品が販売されている。
そんなMSIが「日本初上陸」のオールインワンPCとして5月に発売したのが、今回の主役である「Modern AM241P 11M-049JP」。開発コードネーム「Tiger Lake」こと第11世代Intel Coreモバイルプロセッサの「Core i7-1165G7」(4コア/8スレッド、定格2.8GHz、最大4.8GHz、キャッシュ12MB、TDP28W)を搭載したPCと、23.8型フルHD液晶ディスプレイが一体化されている。
最大のメリットは、液晶ディスプレイ1台分のフットプリントでPCとして使用できる省スペース化が可能な点。実際に設置してみると、裏面でゴチャゴチャとしがちな配線周りも必要最低限で済むなど、実にスッキリした佇まいが印象的だ。なお、外形寸法は幅541.4mm、奥行き194.68mm、高さ404.92~534.92mmで、一般的な24型液晶ディスプレイのサイズと変わらない。
ビジネス向けにカテゴライズされる「Modern」シリーズのため、グラフィックスカードは非搭載とスペック面では割りきった仕様。とはいえ、メモリはDDR4 16GB(8GBx2)を搭載するので、アプリケーションの同時使用やブラウザのタブを多数開いても動作がもっさりとすることはなかった。このあたりのパフォーマンスはレビュー後半のテストセッションで確認していく。
ストレージは512GB NVMe M.2 SSDを備える。加えて、リア側にはSSD/HDDを増設できる2.5インチベイを備えるなどストレージの拡張性はしっかり確保されていた。
そのほか、ネットワークはRealtek RTL8111HによるギガビットLANと、Intel Wi-Fi 6 AX201による無線LAN+Bluetooth 5.1を搭載。さらに付属品としてキーボードやマウスのほか、フルHD/30fps対応のUSB接続WEBカメラが標準で付くので、購入後すぐにオンラインミーティングや授業に参加する事が可能だ。
そしてもうひとつ。MSIならではのポイントとして注目したいのが、液晶ディスプレイの高い汎用性だろう。HDMI入力端子を備えるため、出先から持ち帰ったノートPCを繋ぎ大画面で作業ができる。また、HDMI出力端子を利用すれば、デュアルディスプレイ環境を構築する事も可能。さらに、TVゲーム機用のディスプレイとして使う事もできるなど、さまざまなシーンで活躍してくれる。
ノートPCを繋ぎ大画面で作業するのに便利。リフレッシュレートは60HzなのでNintendo Switchを繋いでおくにはちょうどいい |
グローバルサイトではホワイトモデルも確認できたが、国内展開のカラーはブラックのみ。バリエーションモデルとしてCPUが「Core i5-1135G7」、ストレージが256GB NVMe M.2 SSD+1TB HDD、OSが「Windows 10 Home」の「Modern AM241P 11M-050JP」(実勢価格税込109,800円前後)も用意されている。