エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1024
2021.07.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
3DMarkを使ったテストでは、DirectX 12世代の統合グラフィックス向けパフォーマンスを計測する「3DMark Night Raid」を実行した。結果は以下のとおり。
Tiger Lake世代で採用されるグラフィックス機能はIntel Iris Xe Graphicsだ。モバイル向けGPUのGeForce MX330には届かないものの、それに迫るスコアを記録。ゲーム向けではないCPU内蔵タイプとしては非常に優秀な結果だと言っていい。なお、サーマルプロファイルの設定により温度上昇を抑制しているようだが、動作中の温度は100℃に迫るなどかなり熱い。
グラフィックス系ベンチマークのラストは「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの 種族 オンラインベンチマーク」。描画品質は“最高品質” 、表示方法は「フルスクリーン」を選択し、解像度は1,920×1,080ドットの解像度で計測を行った。
数年前のCPU内蔵グラフィックス機能と比べるとまさに雲泥の差。スコアは10,191で“すごく快適”を記録した。仕事や勉強の合間に楽しむブラウザベースのゲームや「ドラゴンクエストX」のような比較的ライトなゲームなら、まったく問題なくプレイ可能だ。
ベンチマークセッションのラストは消費電力をチェックしていこう。計測の条件は「3DMark Night Raid」を動作させた状態を高負荷時、起動直後10分間放置した状態をアイドル時とした。
アイドル時は約22.7W、高負荷時でも62.4Wまでに収まっている。これは14型クラスの液晶ディスプレイを採用する最新のビジネス向けノートPCとほとんど変わらない。据え置き型のPCの消費電力としてはかなりお財布に優しい仕様だ。また、付属するACアダプタの出力は120Wのため、余力もまだまだ残されている。2.5インチベイにSSD/HDDを搭載しても出力が不足することはない。
オールインワンPC最大の魅力は、限られたスペースでもライフスタイルに合わせた多彩な利用方法が考えられるところだ。その点「Modern AM241P 11M-049JP」は、検証中“もたつき”を感じる場面はなく、ビジネス向けオフィスアプリケーションはもちろん、普段の動画視聴やWebブラウジングが中心という人なら、十分メインPCに使用しても不満はない。検証中に唯一気になったのは高負荷時の冷却性能だが、普段使いのシーンで最大負荷をかける場面はほば無いため、問題にはならないはずだ。
液晶ディスプレイはMSIらしさを感じるこだわった仕様で、24型というサイズやHDMI入力を備える点はノートPCには無い魅力。当然、ノートPCと液晶ディスプレイを別々に購入するよりコスト的にも優れている。自宅で過ごす時間が増えつつある中、オンラインでのミーティングや授業、TVゲームまで幅広くカバーできる「Modern AM241P 11M-049JP」はニューノーマルな時代にマッチしたオールインワンPCと言えるだろう。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社