エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1025
2021.07.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「MEG Z590 ACE GOLD EDITION」に搭載されているオーディオ回路は、32bit/384kHzに対応するRealtek「ALC4082」とESS製DAC「SABRE9018Q2C」を組み合わせた「Audio Boost 5 HD」だ。日本ケミコンの音響向けコンデンサが使われているほか、他のヒートシンク同様にプラチナカラーでコーティングされたアルミ製のオーディオガードを実装。基板レベルで分離された独立設計により、ノイズの少ないクリアなサウンドが楽しめる。
さすがはハイエンドのゲーミング向けマザーボードがベースになっているだけはあり、ディスクリートのサウンドカードに匹敵するオーディオ回路を備えている |
ノイズの干渉を防ぐアルミ製の専用カバー。裏面まで手抜きなく特別カラーでコーティングされている |
Realtek「ALC4082」ベースの回路で、ESS製DACや日本ケミコンの音響コンデンサも実装されている | メイン基板からオーディオ回路を独立させ、デジタルノイズの混入を防いでいる |
一体型I/Oパネルを採用。10ギガビットLANこそないものの、Thunderbolt 4をはじめ最新構成のポートが揃っている |
マザーボードの使い勝手を左右する要素の一つでもある、バックパネルインターフェイス。最大40Gbpsの高速伝送や最大6台のデイジーチェーンが可能なThunderbolt 4を2ポート搭載するなど、その構成は充実している。また、ネットワークは2.5ギガビットLANとWi-Fi 6E(Intel AX210)に対応。CPU・メモリなしでBIOSアップが可能な「Flash BIOS」、オーバークロックに便利な「CLEAR CMOS」ボタンもバックパネル上に備えている。
Intel Wi-Fi 6E AX210モジュールは、垂直M.2スロットを用いて実装。製品には大型のブレードアンテナも付属している |
Thunderbolt 4とminiDisplayPort入力は別基板で実装されていた |
画像セッションの締めくくりとして、基板上に実装された各チップやコネクタ、便利機能のスイッチ類などをまとめてチェックしていこう。
2.5ギガビット対応のネットワークコントローラIntel「I225-V」 |
PCI-Express4.0用のスイッチングチップPericom Semiconductor「PI3EQX16」 | 最大8Gbps対応のPCI-ExpressリドライバASMedia「ASM1468」 |
並んで2基が実装されていたMacronixのBIOS ROM「MX25U25673GZ4I40」 | クロックジェネレータIDT「IDT6V41821BN」 |
Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6687D-M」 | マイクロコントローラNuvoton「NUC126NE4AE」 |
USBハブコントローラASMedia「ASM1074」 |
「Power」「Reset」ボタンは、オーバークロック時やバラック状態での起動時に重宝す |
起動時のトラブル判別に役立つ、POSTコードを表示する「Debug Code LED」。起動後はCPU温度を表示する仕様だ | トラブルの原因を簡易判別できる「EZ Debug LED」と、各種電圧を測定できる「V-Check Points Lite」 |
BIOSを切り替える「Multi-BIOS」スイッチ。その隣にはマザーボード上のLEDをまとめてON/OFFできる「LED」スイッチを備えている | RGBおよびARGB LED接続用のピンヘッダ。ARGB LEDピンヘッダはマザーボード上部にもう一つある |
極冷などのオーバークロック時に、強制的にCPUクロックを最低に下げる「Slow Mode Booting Jumper」 | 極冷時の低温状態でも起動を可能にする「Low Temperature Booting Jumper」、オプションのチューニングコントローラ用ピンヘッダ「JDASH1」などが確認できる |
主電源コネクタのATX 24pin | PCI-Express補助電源の6pinコネクタも実装されていた |