エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1026
2021.07.23 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次にグラフィックスカードのパフォーマンスを確認すべく、定番ベンチマークの「3DMark」を使ってテストしてみよう。プリセットは「Fire Strike」および「Time Spy」の各種テストを実行している。
DirectX 11環境の「Fire Strike」は、総合/Graphics scoreが34,559/44,073と圧倒的なスコアを計測。検証環境が異なるため一概に比較はできないが、おおよそGeForce RTX 3080と同等のスコアだ。2K解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」でもハイエンドグラフィックスカードらしい優秀なスコアを計測している。
DirectX12 APIを使用する「Time Spy」ではどうだろう。2K環境の無印ベンチで総合/Graphics scoreが13,991/15,122をマークした。より負荷の高くなる4K解像度テストの「Time Spy Extreme」においても、スコアが6,822/7,195と健闘しており重量級タイトルでも十分ゲームプレイが可能だ。
クリエイター向けモデルながら、実際のゲームプレイ時の挙動も気になるところ。オンライン不動の人気タイトルである「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークを動作させてみよう。描画品質は“最高品質”、解像度を1,920×1,080ドットと2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンに設定して計測を行った。
予想はしていたが、すべての解像度において“非常に快適”な水準を軽々とクリア。最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」の登場を控える中、「WA7A-D211/XT」であれば高リフレッシュレートなハイエンド液晶ディスプレイでゲームを楽しむことができる。
RAW画像の現像でよく使われる定番の写真編集現像ツール「Adobe Photoshop Lightroom Classic」についても試しておこう。200枚のRAWファイル(5,184×3,456ドット、合計4.6GB)をJPEGファイルに出力した際にかかった時間を計測した。
RAW現像はCPU性能がもっとも強く影響するが、L3キャッシュの多いRyzenは得意とするところ。360秒ほどで約200枚の書き出しが完了した。評価機で使われている「Ryzen 7 5800X」の性能が発揮された結果で、日常的にデジタル現像を行うという人も安心だ。